メンタルが病む・うつ病になる。これらの病気になってしまうのには、さまざまな原因があると思います。私も以前にうつ病になりかなりの期間苦しみましたが、その時のうつ病になってしまった原因と回復した要因について語りたいと思います。
回復に3年
私がうつ病になったときの年齢は30代半ばの頃で、結婚して二人目の子供を授かったくらいの時でした。
気分が落ち込み無気力になり、まともに仕事をすることができなくなり、会社を休んだり出勤できても早退するようになってしまいました。心療内科にかかると『うつ病』と診断されました。医者からは、しばらくの間は無理せずに会社を休むよう言われましたので、体調が戻るまで休む事にしました。しばらく休んで体調もだいぶ良くなったので職場に出勤するようにしましたが(いつまでも休んでられないので)、またぶり返してしまい出勤できなくなりました。
またしばらく自宅で療養したのち、以前に勤めていた会社に一年くらい通いました。この会社では外回りの営業していたのですが、営業成績もまずまず良く、自分の仕事に自信を持って生き生きと働いていたので、元気だった頃の自分を取り戻せると思い、短期間での勤務をお願いしました。
その後、お陰様でうつ病がだいぶ治り、現在働いている不動産会社に復帰することができました。
なお、うつ病が発症してからこの状態に戻るまでおよそ3年を費やしました。
環境の変化
医者の見解では、うつ病になってしまった原因に環境の変化があるとのことでした。
結婚前は横浜市に住んでましたが、結婚後に江戸川区に移り住みました。横浜市付近の坂が多い街並みと違い、江戸川区は平地で移動が楽なのですが、なんか自分のフィーリングに合いませんでした。江戸川区は緑が多いのですが造られた人工的な緑が多く、横浜市の小山にあるような自然の緑とは違いうので、なんか馴染みませんでした。
仕事も商品販売の営業マンから、不動産業に変わりました。以前は車で外回りの営業をし、浜松や西那須野など、かなり遠い顧客先にも車で移動して営業活動をしていました。しかし、不動産業に移ってからは車営業はほとんどなくなり内勤が多くなりました。私に託されたメイン業務も賃貸物件のクレーム処理班のようなものなので、以前の営業で培った顧客への対応等が活かせませんでした。
このように生活環境の変化に心が付いていけなく、ストレスを抱えたのも、うつ病になった原因の一つだったと思います。
親を比べてはならない
環境の変化や仕事のストレスも確かにうつ病になった原因ではありますが、根本的な原因は感謝の心が薄くなってしまったことでした。
心療内科や精神科にかかり薬も飲んでいましたが、なかなか良くなりません。これはもう解脱会に頼る他ないので、解脱会の大先生にうつ病になったことを相談させていただきました。そして、自分の心の間違いを指摘していただきました。
まず、当時、私は婿養子先の松原家の父と実家の山口家の父を比べて、松原家の父を心の中で批判していました。当時の山口家の父は大変働き者で、毎日忙しく仕事をしていましたが、松原家の父は生活にゆとりがあり、ウイークデーに2回もゴルフに行くことが度々ありました。その姿を見て「父は毎日仕事に精を出しているのに、松原の父は遊んでばかりだ」と、松原の父に対する不満を持っていました。
この事で先生から次のように指導いただきました。『生みの親と育ての親を比べて片方を責めるのは、たいへんな不得である』と。また、『解脱金剛様は、「親を敬わなければならない、育ての親に対しては特になぁ」と言われていた』とも勉強をいただきました。
このように、親を比べて片方を批判することは大きな心得違いである、天地の法則から外れることであるから改めるようにと、ご指導をいただきました。さらには、松原の父に対する批判の心は、婿養子先の松原家そのものを嫌う心に繋がり、松原家に対する感謝の念が無くなってしまいます。これではうつ病になり、最悪の精神状態になってしまうのも必然です。
感謝で心を満たす
このような心違いを改めるには、話を聞いただけで簡単にできることではありません。心を改める為に、解脱会の大先生から以下の二つの業を100日間続けなさいとご指導を受けました。
🔹朝5時に起きて地元の氏神様に通い、手を合わせて「今日も命を頂きありがとうございます」と感謝しなさい。
🔹毎晩、「今日も命を頂きありがとうございます」という心で天茶供養をしなさい。
結構大変な業でしたが、この苦しいうつ病を克服する為ならばと、言われた通り行いました。ただ、この頃は昼と夜の生活が逆転していたので、寝ないまま早朝5時を迎えて氏神様に通ってました。
この業を続けていくうちに、松原の父への批判の心が少しづつ薄れ、また、松原家に対して少しづつ感謝の心が芽生えていきました。
100日間が過ぎて、うつ病がかなり改善しましたが、それでもまだ完全には治りませんでした。まだ父に対する批判の気持ちも取りきれてなかったので、さらに感謝の業を続けました。
かなりの日数が掛かりましたが、少しづつ感謝の心に切り替わっていき、自分の心が感謝でいっぱいに満たされるのを実感できるまでになりました。すると、不思議とうつ病の症状も和らいできて、朝起きて活動し夜に寝るという正常な日常サイクルに徐々に戻すことができたのです。それでもまだ、時には辛い症状が出るときもありましたが、今の不動産会社にも出勤できるまでに回復しました。
そして、いつの間にか、うつ病の薬を飲まなくても通常生活ができるまでになりました。
感謝を忘れずに
もちろん、うつ病になる原因全てに言えるわけではないですが、このように感謝の心を見失うと精神のバランスが崩れてしまい、うつ病になってしまうことが有り得ます。
本来であれば感謝して当然なことであっても、いつの間にか当たり前になってしまい、感謝どころか不平不満が積もってしまうこともあります。こんな考え方でいれば、精神が乱れてしまい昼夜逆転の生活習慣になり、やがてはうつ病にもなってしまうことでしょう。
逆に「ありがたい」という感謝の心で満たされていると、とても生き生きとしてポジティブな精神状態になります。いつもこうありたいのですが、私の経験上『感謝の気持ち』というのは貯金ができません。いっときどんなに感謝の心があっても、ちょっと不平不満が持ち上がると立ち所に感謝の気持ちが薄れてしまいます。なので、常に感謝の心でいられるように努力しなければなりません。その為には、解脱の教えを常に念頭に置いて生活することだと思います。
もし、このブログを読んで自分にも思い当たる節があると感じた方は、ぜひ『感謝』の心に切り替えるように努力してみてください。きっと、改善に向かうはずです。
かしこ
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