Kindle Paperwhite 第12世代をレビュー

4. 趣味

 今更ながら、Kindle 電子書籍リーダーを購入したので、使用感を語りたいと思います。

読書が大好きな私ですが、はてさて、どんな感想になったか👀

 まず、読書については2通りあります。

書店で本を買って読むか、ネット電子書籍を読むかです。わたしとしては、やはり、紙の本で読んだ方が読書体験としては優れていると思います。書店で本を買う行為には、思いがけない本との出会いがありますが、Amazonなどの電子書籍サイトではあまりありません。やはり、本が平積みされている書店の方が情報量が多いです。電子書籍サイトは案外淡白な並びで、意外な本との出会いは少ないと思います。その代わり、欲しい本は検索すればすぐに出てくるので、見つけるのは楽ですけどね。

 それと、紙の本には確かなる所有感がありますが、電子書籍はあくまでも電子データなので実態がありません。それと紙の本は本棚に収納したり飾ったりできます。電子書籍もアプリ内で本を本棚みたいに並べられますが、擬似的でしかないので、リアル書棚には敵いません。

 紙の本の方が好きなのですが、わたしは電子書籍で本を揃えています。

それは何故か?

まず、本棚のキャパの問題です。大きな本棚を買えば良いという問題ではありません。私の部屋は6畳なので、あまり物を置かないようにしてはいるものの、大きくて立派な本棚を置くことは物理的に叶いません。細身の本棚は置いてありますが、すでに本で埋まっているので、これ以上は本をしまえません。よく、読んだ本は捨てるか古本屋に売ればいいとか言う人がいますが、私は反対です。手放したら再読できないし、それに読んだら捨てたり売っぱらうのは何だか味気ない。かといって、段ボールに収納して倉庫などにしまうのも無意味な気がします。

 そこで、電子書籍です。1度購入した本は(販売元が辞めない限り)永遠に自分のものです。どんなに買っても、10,000冊買っても電子書籍の本棚はいっぱいになりません。これは素晴らしいことです。Amazonのkindle本は読める権利があるのであって、自分のものではないなんて意見もたまに見ますが、そんなことありません。お金を出して購入したものが、たとえ電子データであれ、それは間違いなく自分のものです。だって、売ったり人にあげたりできませんから、やっぱりそれは自分の所有物です。いつでも必要な時に必要な本を取り出して読めるなんて、冷静に考えればすごく便利なことです。それに、紛失したり飲み物をこぼしたりして汚れることもありません。浴槽に浸かりながら読んでも紙みたいにふやけることもありません。そして、読み方や意味がわからない漢字を調べる容易さは、紙の本にはかないません。

 妥協して電子書籍を選んでいることは確かですが、電子書籍ならではのメリットもたくさんあるわけです。

 今までは、家にいる時はMacかiPadで読んで、外出先ではiPhoneで読んでました。kindleアプリも不満がないでないですが、まずまず使い勝手の良いアプリではあると思います。しかし、ひとつだけどうしようもないデメリットがあります。それは、LED画面を通して文字を読んでいることです。よく、電子書籍は読んでも頭に内容が入らないという方がいますが、これについては慣れの問題だと思います。私も初めの頃はまさにそんな感じでしたが、十数冊読んだあとは、紙の本と同じように読めるようになりました。なので、それはいいのですが、やはり長時間の読書となると目が疲れます。夜寝床での読書は最悪です。それと、紙の本のような読書感を得たいので、液晶画面の明るさを抑えて暗めにして読んでいましたが、それでも限界があります。

E-inkはまるで紙のような視感です。

 そこで、今回kindleの電子書籍リーダーを購入することにしました。機種は、Kindle Paperwhite シグニチャーエディション (第12世代) を選びました。シグニチャーエディションでは記憶容量が32GBあるのでたくさん本をダウンロードできますし、明るさ自動調整機能があるので、明るい場所でも暗い場所でもいちいち設定をいじることなく、読書が堪能できます。画面サイズも7インチなので、メインの活字本にはピッタシです。今までも活字本の場合は、iPadよりもiPhoneで読んでいる方が軽いし1画面に表示される文字数もちょうどよい感じです。画面が大きいと文字数が多すぎて、それだけで疲れてしまいます。もっとも、漫画や雑誌を読む時は大きい画面の方が読みやすいですけど。

 そして画面がLEDではなく、E-inkということで目への負担はなく、紙の本を読んでいる視感に近いということなので、ここがいちばんの購入ポイントです。それと、この機種は唯一防水対応(IPX8等級)なので、お風呂でも読めるということです。わたしは風呂では読みませんが、海とかプールサイドで本を読むのが好きです。

 では、実際に読んでみてどんな感じかというと、まさに予想通りで、iPadで読んでいるのとは全く違う読みごごちを味わえました。まず、画面が光ってないので液晶で読んでるデジタル感がありません。視感は完全に紙のようだとまでは言えないものの、紙で読んでいる感覚で文字を追えます。

 これは、イイもんです😆

ページ送りも最新機種だからかサクサク進むのでストレスはありません。iPhoneやiPadと比べると、ややもたつく感じはありますが、このもたつく感じも紙の本をめくっているような感覚で、デジタル感を薄めているようであり、個人的にはイイと思いました。色調調整ライトも強めると暖かな色合いになって、これもアナログ感があってなかなかよいです。しおりや文字サイズの変更や行間の変更等はiPhoneアプリ同様にできますし、画面タッチでのマーキング、読み方や意味がわからない漢字を調べるのも、やはり同様にできます。

本来カラーだとご覧の通り白黒になります。しかし、この白黒もアナログ感があってイイと思います。

 めちゃくちゃ満足感高いKindle Paperwhiteで、本当に買ってよかったと思えるガジェットですが、少々気になる点もあります。

 いちばん残念なのが、画面タッチによるコピー&ペーストができません。Kindleの標準辞書では、すべての漢字の読み方を調べることはできません。これはWikipedia機能を使っても同様です。iPhoneアプリで読んでいた時は、わからない漢字をコピーしてWebブラウザやChatGPTで調べていたので、これができないのは正直痛いです。kindle端末にWebブラウザ機能はいちおう有るので、ここは改善してもらいたいところですね。もしかしたら、「紙の本を読んでいる体験」を再現するために、わざとできなくしているのかもしれませんが……ちょっと深読みしすぎですかね😁

 それと、これはしょうがないところですが、白黒なので、カラー表示は当然できません。なので、写真集や雑誌、カラーを使った漫画を読むのには向いていません。これらを楽しく読むのは、今まで通りiPad等で読んだ方が良さそうです。でも、Kindle Paperwhiteのスクリーンでカラー雑誌を読むと、なんかカラーにはない落ち着きを感じました。これもデジタルから離れたアナログ感あっていいかもです。

 今回、このKindle Paperwhiteを購入して使ってみて、もっともっと本が読みたくなりました。それはどうしてかというと、「どこにでも気軽に持って行ける」、「隙間時間にガンガン読書ができる」、「電池持ちがいいから(公式で12時間)バッテリーを気にしない」これらの要因が読書体験をより快適にしているからだと思います。そして、何冊本を買っても無限のキャパシティがあるという安心感があるからでしょう。

 最後になりますが、わたしのように読書好きでも妥協して電子書籍をスマホ等で読んでいる方には、猛烈におすすめのガジェットです。より、楽しい読書の世界が広がるはずです。

かしこ

コメント

タイトルとURLをコピーしました