読書を外に持ち出そう

3. 日常生活

 読書って何処でします?
通勤電車の中ですか? カフェですか? 自宅ですか?
実は読書って、何処でもできるんですよね。それこそトイレや入浴中にだってできる。それくらい場所を問わずできるのが読書の魅力の一つです。なるべく静かな環境が好ましいので、屋内がベターなのかもしれませんが、読書を外に持ち出す楽しみを今回は語ります。

 今日は会社が休みなので、毎度のことながら寝坊して10時過ぎに起きた。休みの日くらいは寝たいだけ寝たいという願望は、50代になっても消えない。年齢を重ねると早起きになると聞いていたんだが、私は死ぬまで朝寝坊かもしれない。朝起きると、家の窓の外が眩しい。梅雨なのに今日も快晴のようだ。この分だと今年の夏は水不足に悩まされるかもしれない。今日は特に用がないので、家でゲームでもするか、それとも読書でもするかと思ったが、こんな天気のいい日に家にこもっているのは嫌だ。しかし、とくに用事もないし行きたい場所などない。それでは、外出して本を読むのはどうだろう? 家を出て、好きな読書もできる。よし、では出かけよう。

読書には多少のストレスが必要

 何処で読むか? 公園で読んでもいいけど、流石に日差しキツそうだ。ならば何処か木陰でとも考えたが、篠崎の駅のサミット内にカフェがあるので、そこで読むことにした。篠崎の駅まで約1.8km、往復歩けばそこそこのウォーキングになるし一石二鳥ではないか。しのざき文化プラザ3階にある「伝統工芸カフェ・アルティザン」は図書館の隣になる。以前から店の存在には気づいていたが、今回が初来店である。店の感じは吹き抜けであり開放感があり、座席も四人掛けから二人掛け、そして、一人席もしっかりとあり、わたしのような用途にもピッタリだ。席と席の間もゆとりがあるので寛げるので、これなら、小岩駅のドトールよりも良いかもしれない。今日は、都議会議員選挙の前日投票があり、やや人が多い感じもしたが普段は静かなのだろう。

 アイスコーヒーを頼み、いざ本の世界へ。
年配のおばちゃんたちのペチャクチャ話を遮りながらも没入することができた。読書には多少のストレスがあった方が没入できるというのが、私の持論である。読書の没入感を得るための最高の環境は、まったくの無音か小音量のクラッシックが流れているのが望ましいのかもしれないが、わたしは敢えて少し雑音がある環境の方が好ましい。だから、店内の会話やBGM、人の足音などがあっても構わない。そうは言っても、甲高い声での会話や子供の鳴き声は、さすがに勘弁だが。

読書にコーヒーはよく似合う。

 今の季節なら、やはりアイスコーヒーがいい。ミルクとガムシロップはしっかりと入れる。ホットコーヒーならばブラックでもいけるが、アイスコーヒーは甘くないと飲めない。アイスコーヒーをストローで少しズル飲みながら、読書に耽るのはとても心地いい。少しずつ飲むのがコツ、どんなに喉が渇いていても一度にたくさん飲んではいけない。なぜなら、それではすぐにアイスコーヒーが枯渇してしまい、味気ないからだ。4〜5ページ飲んだら少し飲む、また4〜5ページ飲んだら少し飲むの繰り返しがいい。それにこれは、アイスコーヒー1杯で長時間粘る術でもあるのだ。(セコイ😂)

 今日は、店に6時間くらい居て、読みかけの本を2冊読むことができた。(もちろん、この間、アイスコーヒー1杯なんて非常識なことはしてませんよ😅)もっと早めに引き上げる予定だったが、2冊目が思っていたよりもページ数が多くて読破するまで時間が掛かってしまった。それでも、目的を果たせて満足である。

本は思い出のアイテム

 ただ、今日の行動を振り返ってみれば、別に外出してカフェに行くことなく家であっても、アイスコーヒーは飲まなかったろうが本を読むことはできたはずだ。にも関わらず、一見無駄なようではあるが、わざわざ外出してまで読書するのが、家で単に読むより充実感が得られるのは何故だろうか?
 わたしは、子供の時から旅行先で本を読むのが好きだ。なぜなら、その読んだ本を見るたびに、旅行を思い出すからだ。だから、今でも旅に本は欠かせないアイテムとなっている。それはもちろん、暇つぶし目的なのではない。しかし、そうそう旅行になどはいけないが、今日のように、特段目的のない外出であっても、その行き先で本を読むことによって、本と何かしらの出来事が混ざって、私の脳に記憶されるような気がする。たとえば今日も、カフェに行く行きと帰りで知り合いに会って挨拶をしたり、カフェでは、おばちゃんが孫の話をしていたり、隣に綺麗なお姉さんが座っていたという、ほんの些細なことではあるが、家に閉じこもっていたら無かったことである。

 読書を外に持ち出したほうが、より一層読書は捗るし、なにより楽しいとわたしは思う。

かしこ

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