神社仏閣に参拝をする時、あるいはお墓参りをした時に手を合わせますね。
仏教的な行事での『合掌』は、左手が仏様の世界を、右手が現世を表していると言われています。
手を合わせる事で、仏様の世界と現世が一体になり成仏祈願の念を捧げることになります。葬儀なのでは故人のが極楽浄土に行ける様に願う心を形で表していると言えるでしょう。
神社では、「二礼二拍手一礼」が一般的とされていますが、普通に合唱をして祈願される方もいます。仏教の解釈で言えば、左手が神界を、右手が現世を表していると言えるのではないでしょうか。
その他での場面でも合掌をする場面があります。
食事をする前に、食べ物に対して『感謝』の心で合掌してから食べ始める方がいると思います。我が家でも必ず合掌してます。
また、人に謝る時に「ゴメン👏」と言って手を合わせたりする時があるます。この場合は『お詫び』という事になるのでしょうか。
相手に合わせるという事
解脱会の教えを学んでいる私は、上記に書いたことこと以外にもう一つ大切な意味を教わっています。
『合掌』は手と手を合わせる行為です。それは、自分と相手を合わせる「調和」を表した形と言えます。つまり、神仏に合掌するという事は、自分と神仏との調和と言えます。
そして、ここが重要なのですが、神様や仏様を自分の都合に合わさせるのでなく、自分を神仏の御心に合わせるという事が大切です。
神仏に対し、「こちらに来てください」「願いを聞いてください」などの自分本位な考えは不敬です。神様や仏様に願い事することがダメだと言っているわけではありません。人生の岐路に立った時などに、相応しい方向にお導き頂きたいと願う事は良いことだと思います。
ただし、手を合わせて神仏に祈る時、心を神仏の御心に合わせることを忘れてはいけません。
手を合わし合掌するその姿は、相手に対して自分を合わせる、和するということです。
とても美しい姿なのです。
かしこ
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