これは実家に祀られている「稲荷大明神」での不思議な体験談です。
私の妻の実家の庭にはお稲荷様が祀られています。
祀られたのは昭和五十二年ということですから、およそ四十五年前ですね。祖父の代に建立されたお稲荷様です。
お稲荷さんにお供物を
こちらのお稲荷様は、必ず毎年二月には篠崎浅間神社から初午祭を行なってもらっています。
ですから、一般的には大事にしているのでしょうが、私から見て残念に思うところがありました。それは、お給仕が無いことです。正月だけはお餅等のお供物が上がっているのですが、普段は水一杯も上がってません。解脱会を学んでいる私としては不服でしたので、当時の支部長(実の父)に相談したところ、一週間に一度はお供物を捧げる様にとご指導を受けました。
そして、幸いなことに、約十年前に妻の実家のすぐ近くに家を建てて引っ越してきたので、私自身でしっかりとお給仕をする事にしました。
不思議なことが
今でもはっきりと覚えているのですが、お稲荷様に一番初めにお供物を捧げたものはお菓子でした。お菓子はプリッツという箱に入ったスナック菓子です。
そして、お供えして数日後に子供たちと一緒にお供物のお下がりに取りに行った時の出来事です。
お供えしたプリッツの箱の上の部分がギザギザに裂かれて、社に向かって左側のお狐様の石像のところに置かれてあったのです。箱の中のスナック菓子は全部無くなってました。
箱の破れた箇所が、ちょうどお狐様の口の部分にあり、その様子はまるで、お狐様が箱を食い破ったかの様でした。
もちろん、そんなイタズラをする者など誰も居ません。私は猫かカラスの仕業かと考えました。しかし、猫にせよカラスにせよお菓子の箱を食い破るのは容易でしょうが、それをお狐様の狭い石像に置くでしょうか❓
しかも、箱の中身のお菓子は無くなっていて、食い破らた箱の蓋は閉まっていたのです⁉️
不思議なこともあるものだと、その場はそれで流しましたが、翌日にこんな事がありました。
会社の事務所に出勤した時です(事務所は実家から300mくらい)
事務所について車から降りた時に、カラスが飛んできて私の頭を掠めて車の上に留まり、私を見て「カアー!カアー!」と鳴き始めたのです。この時、私とカラスの距離は1mくらいでとても近く、カラスと目を合わせたままの状態が暫くの間続きました。怖くて動く事ができませんでした。こんな事は、この時まで一度も無かったのでビックリしました🙀
そしてこの時、先日のお稲荷様の件と合わせて、私はこう思いました。
「これは、お稲荷様がお供物を喜ばれたと共に、いままでお給仕が足りなかったことへの忠告である」という思いが胸に浮かびました。
心込めて感謝のお給仕
妻の実家は、決してお稲荷様を粗末にはしていなかったのですが、やはりお給仕が足りなかったんだと思います。
我々解脱会員ならば、家守護神に対して感謝することを教わってますが、学んでない方は中々気付けない事なのかもしれません。
今回の事でお稲荷様に、今までお給仕の足らなかった事をお詫びして、今後は一週間に一回必ずお供物を捧げさて頂く誓いをしました。
それから今日まで、ずっとお給仕を続けていますが、あの時の様な不思議な現象は一度もありませんから、やはり、お稲荷様からの有り難い忠告だったのだと思います。
結局、お菓子の箱を食いちぎって、お狐様の石像に載せたのは何だったのか今だに分かりませんが、私は、本当にお稲荷様の眷属霊である狐がやった事じゃないかと今も思っています。
不思議な体験から有り難い学びをさせて頂きました。
かしこ
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