「ポップス歌手の耐えられない軽さ」を読んで

ポップス歌手の耐えられない軽さ 4. 趣味

桑田佳祐さん著作の「ポップス歌手の耐えられない軽さ」を読みました。
これで桑田さんが書き下ろした本を読んだのは5冊目です。大好きな桑田さんの生き方や物の捉え方を学ぶべき、今回もじっくりと読ませていただきました。

桑田さんからリスペクト

私が若き二十歳前後の時には、桑田さん関連の本を本屋で見つけては歓喜し、じっくりと時間を掛けて、桑田さんの人間性を全てリスペクトする様な勢いで読んだものです。
さほど興味がなかったビートルズやエリッククラプトンのことなどは、どの本を読んでも必ず出てくるので、「よし!俺も」とCDを買っては聴いてましたね。ボブディランを聴いた切っ掛けも、もちろん、桑田さんからの影響です。「この怒鳴る様な歌い方がロックなんだ」と訳もなく納得したもんです😁

桑田さん関連の本を読めば読むほど、「音楽は歌詞の内容が重要なんじゃない!サウンドだ!メロディーラインこそが楽曲のキモだ!」という音楽観念が自分に染み付いていったのを覚えてます。ですから、日本の音楽よりも洋楽に傾倒したのも、完全に桑田さんの影響です。
今でも私は、どんな音楽を聴いてもあまり歌詞の内容を噛み砕いて聴く事はありません。フレーズに嵌った「言葉や単語の響き」に快感を得る感じです。

年齢を重ねると好みも変わる?


今回の本を読み終えて一番感じたのは、桑田さんも物の考え方がマルくなったなぁということです。食道癌という大病も乗り越えてますし、やはり還暦を超えると段々と人は何かを悟るという事でしょうか。

特にそう感じたのは、桑田さんの日本の歌謡曲への考え方です。サザンオールスターズでデビューした70年代後半から80年代に架けての日本のヒット歌謡曲に対して、まるで関心がないというか、むしろ小馬鹿にしていたところが、以前は結構あったように思えます。しかし、今回の本を読んだ限りでは、当時の歌謡曲をベタ褒めしているではないです😳
まさか沢田研二さんをこんなに褒め称えるなんて😨 松田聖子さんに曲を提供したかったのはなんとなく理解できますが、作詞家の筒美京平さんの曲をこんなに好きだったなんて😶‍🌫️ まして演歌なんて絶対昔は嫌いだったと思いますが🤬 そういえば最近聴いたラジオでも中島みゆきさんを褒めてましたね‥‥う〜〜ん🤔 なんか違和感です。

まぁ全ては人生経験なんでしょうけどね。年を重ねれば好みも変わるでしょうし考え方も変わるでしょうね。それはそうですよね、音楽的にも同じ場所に留まらず前進して来た桑田さんですもの。昔は不味いと思った物が今は美味しく感じる食べ物があって当然です。かくいう私も昔大っ嫌いだった黒豆が今では美味しく感じます(歳かな。。。)

それでも桑田さんを追っかける

いちばん面白く読めたエピソードは、やはりビートルズについてのところでした。今も昔も音楽の根っこはビートルズというのが嬉しかったし、そしてホッとしました😮‍💨
「北島三郎こそが俺の音楽先祖」なんていわれたら流石に寝込みますよ、私は😁。
あと、ネットやSNSへの軽い批判も大共感!何でもない事が炎上になっちまいますからね現代社会は。アーティストと呼ばれている人達はよく言葉を選んで発言しなきゃならないし、音楽人ならよくよく歌詞に注意を払って書き上げなきゃならないしで、実に現代は息苦しいショービジネス界だと思いました。
でも、あまり窮屈になってしまうと表現の幅が狭くなって、良いものが生まれなくなりますから、アーティストはネット批評やSNSをガン無視して制作して貰いたいですけどね。そうもいかないか😥

総評として、少し批判めいた事も書きましたが久しぶりに桑田佳祐さんが書いた本が読めて嬉しかったです。今の桑田さんを知るには良い本ですし、なによりファンなら必読ですからね!

桑田さん、「エモい」なんて言葉知ってたんですね(オドロキ😲)私意味がわからなかったので調べました。一つ利口になったワイ。

かしこ

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