染井為人さんの「悪い夏」を読みましたので感想を語ります。
今回は久しぶりに電子書籍ではなく紙の本です。
ふらっと入った本屋さんで、おすすめコーナーに並んでいたのでサラッと買いました。
夏になると特に読書欲が湧く私ですが、やはり「夏」に関連したタイトルに惹かれますね。今回の「悪い夏」もそんな感じで選びました。
登場人物は悪人のオンパレード
主人公は生活保護者を回るケースワーカーで、ある事から悪い奴らの世界に引き摺り込まれていくというドロドロストーリーです。本のタイトル通り悪い夏を過ごすことになります。
とにかく出てく登場人物がみんな悪い奴ばかりで凄い😨
なので、結構胸糞小説なんですが読んでいて面白いので、「うわぁ〜ないわ」と思いながらも次の展開が気になって読み進めました。
終盤に差し掛かったところで、この話、どう収集していくのかとワクワクしたのですが、クライマックスは私が想像していた展開とは違って、ちょっと肩透かしでした😢
ネタバレになるんで詳しくは書きませんが、なんか視聴率が悪くて打ち切りになったドラマの、適当な最終話を見ている様な感じでしたね。
でも、シリアスな展開が喜劇的なラストになるのが著者の狙いだったのかもと考えると、妙に納得してしまいます。そう考えるとラスト付近はなんだか笑えるかもしれません😏
あと、ある一人の登場人物については疑問でした。本編のストーリーに絡んでいる様で絡みきってないという感じで、よく分からなかったな😔
と、批判めいたことを書きましたが、さすが本屋さんのおすすめコーナーにあっただけあって面白い小説であることには間違いありません。文章も読みやすいし10代とか20代におすすめかな。
生活保護について考えさせらました
生活保護が全体のテーマになった内容なんですが、不正受給者の実態について鋭くリアルに書かれています。不正受給をしている様な輩は碌な奴がいないし、それにとっても悪い奴だということがヒシヒシを伝わってきます。
この本はサスペンスドラマだと思いますが、なんだか生活保護制度について考えさせられました。
現実社会で、もし不正受給者がいたら許せないし悔しいですよね、我々の税金が使われているんですから。そんな人の生活保護費は止めて当然だと思います。だから、生活保護の受給開始は厳正なる審査をしっかりして行って貰いたいものです。
生活保護を不正受給している奴は本当に悪い奴だ!と考えさせられるこの夏です。
かしこ
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