「夏への扉」感想文

夏への扉新装版 4. 趣味

著者「ロバート A ハインライン」翻訳「福島 正実」さんの「夏への扉」を読みました。
ずっと気になっていたこの小説、ようやく手にしました。

この夏に読むべき小説の第二弾としてこの本を読んだのですが、タイトルの夏は本編にほとんど関係なかったのでがっかり🤷
てっきり夏の日の物語だと思ったのですが、主人公の「夏への扉」は季節ではなく、目指すべき目的先が「夏」と捉えてます。まあ、いい未来は夏の日の様に希望に満ちていると言った感じでしょうか。

この本の初版はなんと1956年!いまから66年前に世に出た本です。
物語の舞台は1970年と2000年なのですが、作者からしたら「未来はこうなっているだろう」というテクノロジーがたくさん登場します。食事を運んでくるロボットが作中に登場しますが、いかにも昔の人が想像していそうなテクノロジーで笑えます😁
私が子供の頃は、21世紀になれば車が空を飛んでいる未来像がありましたが、現実は電力で走る自動運転の車という地味なアップデートですからね(未だ開発途中)、現実のテクノロジーの進歩には「夢と現実」を見せつけられます😔

ネタバレになるので詳しく書きませんが、主人公のダンは、ある方法で1970年と2000年を行き来します。そして、「夏への扉」にたどり着くのですが、未来と過去を行き来する方法がこの物語の面白いところなんでしょうが、正直、私は楽しめませんでした。もう、この方法自体が在り来たりで驚きがなかったです。
しかし、この本は1956年に出版されたことを考えると、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」を初めとした、世に溢れてる時空を超えたSFストーリーの元のネタは、もしかしたらこの「夏への扉」がヒントになっているんじゃないかと思いました。そうだとすると、この「夏への扉」は忘れてはならない名作なのかもしれません。

この本の発売当時から20年くらいまでは、読者をかなり惹きつけた物語だったんじゃないでしょうか。しかし、現代人が読んで同じ様に楽しめるかというと疑問です。

かしこ

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