沖田 ×華さんの「蜃気楼家族」全六巻を読破しました。
一言で言って、凄い漫画です。
「蜃気楼家族」の一巻を無料で読んでとても面白かったので、残りを一気に買って読みました。
この漫画のストーリーは作者である沖田 ×華さんの子供の頃から大人になるまでの家族の実体験を元に構成された漫画の様です。
お父さんは最高にイカす
一巻から三巻くらいまではギャグ漫画としてゲラゲラ笑いながら読んでいられましたが、だんだん家族が崩壊していく内容になっていき、正直読むのが辛い感じになっていきました。
とはいっても、これはギャグ漫画なので、私が感情移入しすぎなのかもしれませんが‥‥‥😒
特に×華さんのお父さんである「隆」さんの壊れぶりが凄くて、読み進めていくのが怖くなりました。
私はこのキャラが一番気に入りました。
それ故に、壊れていくお父さんが見ていて辛く、「きっと最後は仲良し家族に戻るんだろう」と希望を持ちながら読みましたが、そうならず‥‥😹
一番胸を打たれたのが、お父さんが行方不明になる前に新築の家で寝ている時に、本来はこうなる筈だった家族団欒の未来像の夢を見ていて、目が覚めた時の描写の虚しさと言ったら、大泣きです😭😭
主人公の×華さんとお父さんは作中では和解することなく、再会することなく「蜃気楼家族」は終了しますが、「父よ、あなたは‥」という別の漫画で、その後のエピソードが書かれています。亡くなったお父さんへの ×華さんの本当の気持ちが書かれていて、心打たれました🥹🥹
そして納得できました。
「蜃気楼家族」ファンは絶対この「父よ、あなたは‥」を読むべきです。これが本当の完結だと私は思います。
家族や親戚もすごい人ばかり
お父さんのことばかり書きましたけど、お母さんも弟も凄い人です。そして親戚さんやその他の地域の人たちも凄い人ばかりです。
かなり凄いエピソードが描かれてますが、描かれた人たちからクレームはなかったのでしょうか😁
富山県魚津市ってこんな愉快な人たちばかりなのかと、なんだか読んでいて私も富山県魚津市で生活してみたいなんて思っちゃいました🤣
そして、沖田 ×華さんの今は鳴き実家の「朱喜」でフカヒレスープと蟹チャーハン食べたい😸
お母さんはの苦労話も凄かったですが、弟さんの苦労も半端なく凄すぎて「この話、どこまで本当のことなの⁉️」と読んでいて感じました。まあ、ほとんどノンフィクションなんでしょうが、多少は脚色しているのかな😙
今はお母さんも弟さんも普通の生活を送られている様で、なんだか安心します😅
この漫画の魅力は、やはり作者のリアル体験が描かれているので、そこに惹かれるものが大きいのですが、そこに沖田 ×華さんならではのキャラ絵があってこそ、「蜃気楼家族」は凄い漫画として完成しているんだと思います。もし、もっと上手なキャラ絵で(失礼w)で描かれていたらこの漫画の魅力は半減してると思いますね。そう考えると、漫画は絵が上手いだけじゃダメなんだと思います。
ギャグ漫画として転げ回って笑い、心が切なくなる憂鬱さも兼ね備えた凄い漫画、「蜃気楼家族」。
凄くおすすめです。
かしこ
コメント