「ザリガニの鳴くところ」感想文

ザリガニの鳴くところ 4. 趣味

著者ディーリア・オーエンズの「ザリガニの鳴くところ」を読んだので感想を語りたいと思います。全世界で1500万部突破の大ヒット小説、映画にもなったこの作品、面白くないわけない!

本屋さんがどんどん減ってきてます。大好きだったヨドバシアキバ内の有隣堂も昨年末で閉店、全く信じられない現象です。本屋さんが減ってきているとは言っても、まさかこの店舗が閉店なんて😱
そんな中、市川のニッケルコルトンプラザ内の有隣堂がリニューアルして書物も増量⁉️したらしいとのことなのでさっそく行ってきました。確かに書棚が整理されて、本が更に探し易なった印象を受けました。せっかく来たのだから何か買おうとなり、この「ザリガニの鳴くところ」を手にした次第です。

まるで自分は物語の傍観者

ストーリーは時間軸二つで進んでいきます。変死体が発見された現代、そして、そこに至る前の昔の時間軸です。その時間軸が交互に語られながら、やがて一つの時間軸に収束していきます。この二つの時間軸が融合していく過程がハラハラして面白いポイントの一つだと思います。
事故死なのか他殺なのか?犯人は誰なのか?というのがこのストーリーの趣旨ですが、これだけ聞くと推理サスペンス物?と思われるかもしれませんが、この本の醍醐味はそこではないと思います。ある事実まで辿り着いた後に、それまでの出来事を思い起こされます。ここがちょっと他の小説には無い面白みだと思います。まるで自分自身がこの物語の傍観者であった様な感覚になりました。舞台もリアルに頭の中で思い描きながら読み進んでいたので、より一層強くそう感じました。小説って素晴らしい😃
ですから、翻訳された方もとても良い仕事をされていると思います。ただ単に翻訳するだけではなくて、日本人の読み手の感覚も考えながら書かなければならないでしょうから、とても大変な仕事だと思います。ましてやこの本の様に世界的なベストセラーならば尚更のことでしょうね。こうやって洋書を日本語で読める事は実にありがたいことです。

結末をあなたはどう感じるか?

この本の醍醐味は結末が全てだと思います。先に書いた様に、読み終えてからストーリーを思い起こして、結末について考察し深く味わう感覚が最大の魅力と言えます。
その結末ですが‥‥
ネタバレになるから内容は書きませんが、私自身は「ないでしょ💢」って感想ですね。なんでそんなことするの?って感じです。その場面に至る動機は理解できます。が、、、だからってそこまでやるかなぁと思います。でもこれは私の感想ですから、人によって意見は分かれると思います。
おそらく男性と女性で感想が大きく違ってくる様に思えます。女性の感性の方がこの結末に共感できて感動できるのかもしれません。女性って怖い😨

何れにせよ、読み終えて面白かったと言える本でした。万人にお勧めできます。

かしこ

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