火に油を注いでいても争いは終わらない

2. 社会

ロシア連邦がウクライナに侵攻して間も無く一年が経とうとしています。状況は全く良くならず、軍事衝突は今もなお続いている状態です。
戦争ですから軍人であれ民間人であれ、かなりの犠牲者が出続けています。一日も早い終結を祈るばかりです。

軍事力の注入は火に油

ロシア軍が占拠!ロシア軍が撤退!のニュースが毎日のように報道されていますが、戦況はさほど変わっていないのではないでしょうか。押して引いてを繰り返しているように見えます。
それだけウクライナ軍の軍事力が高いということなのでしょう。2022年にこの戦争が始まった当初に、ロシア軍は北側から侵攻しウクライナの首都キーウを占領しようとしました。しかし、ウクライナ軍の必死の防衛でロシア軍を押し返し、占拠を許しませんでした。その後、アメリカ等から軍事支援を受けながら一進一退の攻防が続きましたが、やはり攻められる側はどうしても弱い。防衛しながらも徐々にウクライナは衰退しているように見えます。
ここにきて、アメリカからアメリカが誇る戦車、M1エイブラムスを31両ウクライナに供与すると発表があり、続いてドイツは世界最強戦車と言われている、レオパルト14両を供与すると発表しました。さらには、ドイツに続きポーランドもレオパルトを供与する構えのようです。

これだけの最新鋭の戦車がウクライナ軍に投入されれば、ロシア軍撃退に大きな力となるでしょう。しかし、これでロシアがウクライナへの侵攻を諦める動機になるでしょうか?
一時的に地域によってはロシア軍を撤退まで追い込めるかもしれませんが、この侵略戦争の完全撤退までには届かないと思います。ロシア軍はさらに戦略を練り直し、ウクライナ侵攻を続けると思います。
これでは戦闘期間を悪戯に伸ばしてしまうだけで解決には至らず、火に油を注いでいるようなものです。

ウクライナ軍がロシア軍を完全に撃破するには、戦車300両が必要と言われています。なので、ウクライナを本気で支援する考えなのであれば、これだけの戦車戦力を一気にウクライナに供与すべきだと思います。少しずつの戦力増強では役に立ちません。むしろ、犠牲者を増やすだけの愚行であると言えます。この事を、日本もですが欧米国によく考えてもらいたいのです。

私としては、この戦争を終わらせる為の最終兵器は「交渉」しかないと思います。武力攻撃をやり合っているうちは終結しないと思います。ウクライナ、ロシア双方のトップ会談を、アメリカの仲裁で開催して、双方の要求を聞きつつ歩み寄らせるしか方法はないのではないでしょうか。
もちろん、我々日本国も出来る限りの支援をするべきです。
世界各国は、一日も早い戦争終結を望んでいます。

かしこ

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