レンズの向こうは架空の世界

2. 社会

 飲食店でイタズラをし、その画像映像をSNSに投稿する犯罪が後を断ちません。
今回はこれについて語りたいと思います。

目立ちたい願望

 最近では回転寿司「スシロー」での迷惑行為が世間を賑わせましたが、その後も「くら寿司」、「吉野家」でも似た様な迷惑行為が続きました。いずれも、お寿司に自分の唾液を塗ったり、醤油差し口を舐めたり、紅生姜を直接食べたりといった、動画を観た人が不快になるタチの悪い動画です。
私もスシローが大好きで、よく家族で食べに行ってましたが、迷惑行為の動画を観てからは気持ち悪くて、しばらく食べれませんでした。きっと、他にもこんな方がいた筈です。
なぜに、どうしてこんなバカな事をしてしますのでしょうか🤔
 ひとつは「目立ちたいから」という思いがあるからだと思います。SNSの世界では、インフルエンサーではない、一般人の投稿の閲覧数が爆発的に増える、所謂「バズる」ことはそうそうありません。では、どうすればバズらせることができるか? それには世間を騒がせる特殊な画像や動画をアップする必要があります。それでも、少々のことではバズらせるまでに至りませんから、かなり過激な内容の動画を求める様になるのではないでしょうか。
 それと、黒幕からの指令という可能性もあります。
店舗での迷惑行為をSNSに流したら、当然にその企業の株は暴落します。事前に株を空売りした黒幕組織が、店舗でイタズラした動画をSNSに投稿して欲しいと、アルバイトを募っていたとしたらどうでしょう。考えの浅い若者は、お金欲しさに、イタズラ感覚で軽く引き受けて実行してしまうかもしれません。

レンズを通せばナンでもあり
久しぶりの回転寿司「スシロー」。やっぱりスシローはリーズナブルで美味しい。

 この様な、お店に大損害を与える迷惑行為は、最近なって発生し始めたことではありません。SNSが生活に当たり前の様に浸透してきた10年くらい前からすでにあります。
店舗の冷蔵庫で寝た画像をアップしたり、コンビニのおでんを指でツンツンした動画をアップしたりと、単なるイタズラでは済まされない犯罪が次々を起こってます。
ただでは済まない事だと十分にわかっている行為なのに、なぜ平気で次々と実行してしまうのでしょうか🤔
 
 上で述べた様に「目立ちたいから」が動機であるとして、いとも簡単に実行してしまう要因は何なのでしょうか?
私が思うに「レンズの向こうは架空の世界」という意識があるからだと考えてます。
 何故その様に考えるのかというと、YouTube等を観ていて思うことがあるからです。迷惑行為まではいかなくとも、かなり目立った行為の動画や、他人の言い争い等の動画を観ていると、「よくこんな動画を撮影できるなぁ」感じます。それはおそらく、カメラのレンズを通して見ることによって、撮影者には現実感が軽薄に映るからではないからと思います。実際にはなかなか出来ないことも、レンズ越しならできる、レンズ越しなら許される、この様な感覚になってしまうのではないでしょうか。SNS以外でも、テレビ放送を観ていても同じように感じることがあります。実に不愉快な感覚です
 そして、撮影した画像や動画もスマートフォンから簡単に送れて、送ったデーターがどこに記録されるのか考える暇もなく世の中に拡散されます。これでは、まるで架空、ファンタジーの世界なのです。

 自分自身をSNSで世界中に発信できる世の中です。凄いことです。
しかし、すべては現実世界に繋がっている事を今一度考え直す時なのかもしません。

かしこ

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