川上未映子さんの「夏物語」を読んで

4. 趣味

 川上未映子さんの「夏物語」を読破したので感想を語りたいと思います。

 今年も夏本番を迎えたので、夏にちなんだ本をたくさん読むぞと意気込み、本のタイトルだけでこの本を手にしました。
さぞや夏な内容のストーリーなんだろうと思っていたら、だいぶ違いました(またやっちまった😭)
舞台の季節は確かに夏であり、何シーズンかの夏に分かれてストーリーは語られています。しかし、その「夏」も確かにありますが、本題は主人公の氏名が夏目夏子なんです。そう「夏の物語」なんです。
 夏子は未婚であるが子供を産みたい願望があり、非配偶者間人工授精(AID)を使って妊娠することを真剣に考えるようになります。しかし、ある男性と出会い‥‥という内容です。
夏の暑さを感じさせる描写は結構出てきましたが、基本的に季節の夏と物語とは、ほとんど関係ありません😭

 しかしわからない、この夏子さんの心理が理解できない。
夫婦、事実婚で身体的な原因でどうしても子供ができない場合は、AID等を利用して妊娠出産を希望するのはわかります。現実に、世界ではたくさん利用されているでしょうから。
しかし、愛する人がいないのに子供を産みたいというのが全く理解できない。確かに一人きりで人生を生きていくのは寂しいでしょうが、だからといって第三者からの人工授精を望むなんて🧐
夏子さんのこの考えにマジギレして反対する編集者の仙川涼子さんが登場するのですが、まったくもって同感してしまいました。
 生まれ育った家庭環境、あるいは夏子さんを取り巻く登場人物の影響なのだろうか‥‥正直そこは私には読みきれなかったです。
そもそも、この本自体、女性向けで男性が読んでも理解できなくて当然なのでしょうか🧐

 なんか分からなくて悔しいから、また別の川上未映子さんの本を読んでみたくなりました。次こそは女性心理を理解してみたい。
 う〜ん、未知なる女性に感謝。

かしこ

コメント

タイトルとURLをコピーしました