日本においてもすっかり定着した「ハロウィン」。今回はこれについて語りたいと思います。
元々はヨーロッパの風習
ハロウィン発祥の国はアイルランドです。2000年以上前に古代ケルト人が始めたとされています。ハロウィンには二つの意味があり、秋の作物の豊年満作をお祝いするお祭りであると同時に、この日は先祖が家族に会いにこの世に戻ってくるという儀式でもあったようです。また、先祖と共に悪霊もこの世に来るので、怖い姿になって悪霊を追い払う、または、悪霊と同じ姿になって仲間だと思わせてやり過ごすという考え方から仮装するようになったようです。
「トリック・オア・トリート」は「お菓子をくれないとイタズラするよ」という意味で、子供たちが家を回ってお菓子をもらう掛け声で、大人たちは「ハッピーハロウィン」と返してお菓子を渡します。
本来の意味には、収穫祭の時にお祭り用の食物を貰って歩いた農民の慣習だとか、死者が天国に行けるようにを用意するケーキの慣習だと言われています。
ヨーロッパから各国に伝わったハロウィンはその国々特色によって変化し、国ごとに少し違いがあるようですが、日本国でのハロウィンはアメリカ経由なので、アメリカ色のハロウィンです。
なんでも消化してします日本文化
日本ではいつ頃からハロウィンが始まったのでしょうか?
正確にはわかりませんが、結構昔からあったかもしれません。1997年に東京ディズニーランドで「ハッピーハロウィーン・パンプキンパレード」というパレードが行われたので、この辺りから日本でもハロウィンがメジャーなイベントになったのかもしれません。
しかし、私の感覚では、現代のような盛り上がりを見せるハロウィンになったのは、ここ10年くらいのような気がします。特に渋谷での盛り上がり方は凄く、数年前には軽自動車を押して倒す事件も起こりました。外国人観光客も渋谷に集まるみたいで大変な賑わいのようです🎃
日本に定着している西洋のイベントといえばクリスマスですが、クリスマスは子供たち、恋人たち、家族でそれぞれが楽しめる心温まるイベントですが、ハロウィンは若者中心の騒がしいイベントという印象を受けます。もちろん、子供達にお菓子をあげるイベントでもありますが‥‥
このように、アメリカから輸入されたハロウィンは日本流に消化され、いつの間にか仮装してお酒を飲んで馬鹿騒ぎをすることがメインの季節行事になりました。これも新しい形での立派な日本文化と言えると思います。
かしこ
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