昨今は前世・今世・来世など、いわゆる「転生」という言葉が持て囃されています。
今回はこれについて語りたいと思います。
みんなスピリチュアル好き
私は結構漫画好きなのですが、数年前から「転生」をテーマにしたタイトルをよく見かけます。以前にはテレビ番組等でも盛んに人は死んだら生まれ変わる、前世来世があるとよく言われていました。今でもYouTubeでこの手の動画がは、かなり人気があるようです。
いつからか、「スピリチュアル」という言葉をよく耳にするようになりずいぶん経ちますが、世の中的には関心深いテーマなのでしょうね。
あなたの前世は何処何処の国の誰だったとか、こういう身分で何々の仕事をしていたとかいう話にはロマンがあります。もし、有名な霊能力者に自分の前世を見てもらうチャンスがあったとしたら、ぜひ見てもらいたいと思いう人が大半ではないでしょうか。もっとも、かなりの高額らしいですが‥‥😅
死後の世界にもついても、現代人は興味を持っていると思います。人間、死んだらどうなるのか、あの世、霊界と言われるものは本当あるのか‥❓❓ という思いがあるはずです。たとえ無神論者であったとしても死後の世界にはある程度興味があるようです。
来世はどうなるのか‥‥良い行いをするとそれが貯金になって来世に良い影響を与えるという考え方もあれば、逆に悪行をしていると来世は人間として生まれないということもよく耳にします。たしかに来世があるとするならば気になるところですね。
一度きりに人生を大切に
「生まれ変わり」「転生」といことが本当にあるとは実証できません。たまに前世の記憶があるという人がいますが、まあ稀な存在です。
前世・来世は有ったとしても無かったとしても、確かに有るものがあります。それは『現世』です。
今、われわれが生きているこの世界は確かなる現実です。
どうも昨今の前世来世や転生話しの流行りは、現実逃避から来ているように感じます。
「どうも思った通りにいかない」「本来の自分はこんなんじゃないのに」「こんな筈じゃなかったのに」‥‥etcetc
人生は自分の思った通りにはなかなかいきませんし、ストレス社会の世の中ですから、このように思い悩むことは誰にでも有るでしょう。
そんな時、例えそれが夢のようなファンタジーであったとしても、来世がある、転生するという希望の光を見たような気分になれれば、その場は救われたような気持ちになるのでしょう。しかし、夢から覚めれば、そこにあるのは現実世界です。いつまでも逃げてばかりいるわけにはいきません。
考えて欲しいのですが、本当に転生があったとしても1番の要の『記憶』がないのです。
前世があったとしても当時の記憶は全くありません。また、来世があったしても現世の記憶は全くない筈です。そうなると、結局は人生は一度きりなのです。前世が英雄であろうと来世に大金持ちになろうと、そんなことは貴方には無関係なことなのです。
もちろん、時には現実逃避して、嫌なことを忘れることも良いことだと思います。ただし、本当の自分を忘れてしまってはいけません。いいかげんな事ばかりして「今の自分」を蔑ろにするような生き方をして、「来世に賭ける!」などと嘯いては駄目なのです。
人生は一度きりなのですから、今を生きなければいけません。命があることに感謝して、一日一日を大切にしたいものです。と、私は考えるのです。
かしこ
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