『木梨憲武自伝みなさんのおかげです』を読んで

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 今回は、とんねるずの木梨憲武さんのエッセイ『木梨憲武自伝みなさんのおかげです』を読みましたので、感想を思うままに語りたいと思います。 最後まで一気に読み終えたのは、面白かった証拠ですね。さすがはとんねるずのノリさんだわ😁

 とんねるずがテレビで暴れまくっていた1980年代半ばは、私は高校生でした。 かなり尖った芸風を持ち、それまでのお笑い芸人とは一線を画す存在でした。この時代は漫才・コントブームで、他にも吉本芸人をはじめ、いろいろなお笑い芸人がテレビ界で賑わっていましたが、とんねるずの繰り出すギャグは唯一無二であり、特にとんねるずと同世代の若者に大ウケし、私も腹が捩れるほど笑っていたものです。今でも「一番好きなお笑いタレントは?」と聞かれたら、絶対にとんねるずと答えます👽
 そんな大型台風のようなとんねるずでしたが、さすがに人気もだんだんと衰え、長寿番組だったフジテレビの『とんねるずのみなさんのおかげでした』が終了してしまいました。前身の『とんねるずのみなさんのおかげです』が放送開始したのが1988年ですから、およそ30年の歴史に幕を閉じたわけです。 とんねるずがつまらなくなったというよりは、時代の変化によるところが大きいと思います。 もし、1980年代後半のようなぶっ飛んだことをとんねるずがテレビで演じたら、間違いなくSNS等で叩かれて放送不可になってしまうでしょうね。昔も行き過ぎた内容をテレビで放送すると、テレビ局に苦情の電話が殺到したそうですが、それによって大問題になって放送打ち切りになるようなことはそうそうなかったと思います。 そう考えると、現代のネット上での叩きはたいへんな影響力があるのでしょうかね💩
 でも、そんな声に敏感に対応した結果が現代の「テレビはオワコン」になってしまったと思います。なぜ、顔なき投稿にそんな影響力があるのでしょうか。とても現状のテレビ界では、かつての腹が捩れるほど面白いとんねるずを見ることは不可能です。

 有名人の書き下ろしたエッセイを読むと、よく「意外な一面を知ることができた」とかいう感想を持つことが多々ありますが、今回読んだノリさんの本ではそういった感想はありませんでした。 だいたい、我々とんねるずファンが思い描いている木梨憲武像のままだと思います。
だからこそ、読んでいて楽しくて、一気に読み終えたわけですけど。 タカさんとノリさんが帝京高校出身で、タカさんが野球部、ノリさんがサッカー部だったということもファンなら当然の知識でしょう。ただ、ノリさんは強豪帝京サッカー部員だったので、レギュラーになるために結構苦労したエピソードは新鮮でした。(レギュラーにはなれなかったようですが🫨)
 それと、とんねるずは結成してから瞬く間に売れっ子になったわけではなく、それなりの下積み時代もあったようで、このエピソードも面白かったものでした。
『オールナイトフジ』や『夕やけニャンニャン』、そして『とんねるずのオールナイトニッポン』等のレギュラー番組に出始めてからは、我々がよく知るドッカンドッカンのとんねるずで、大躍進を遂げていきます。
 そして本を読んでいる中で、とんねるずは歌手でもあったことを思い出しました。しかも、アイドル歌手の枠に入っていたのでしょうか?
他のお笑い芸人も一発的なヒット曲を飛ばしていましたが、とんねるずは一発芸とは異なり、何曲もヒット曲を世に送り出していました。『野猿』時代を入れるとかなりのものですが、これはやはり、作詞家の秋元康さんの力が大きいのでしょうか🧐
読み終えてから何十年かぶりに『一気』とか『雨の西麻布』とか聞いてしまいました😁
 とんねるずの企画とかは主にタカさんの方がやっていたみたいで、ノリさんの方はというと、細かく台本通りに沿うというよりもアドリブの鬼だったみたいですね。これには納得です、ウンウンという感じです。乗り過ぎたノリさんのアドリブを見て笑っているタカさんのシーンを思い出しましたよ。
とんねるずにはお笑いコントの方程式である「ボケとツッコミ」がありませんが、もし、ノリさんもタカさんみたいな企画家だったら、普通の漫才コンビになっていたかもしれませんね。いやぁ〜そうならなくてよかった😊

最後に、木梨憲武という人には感謝の心がとてもあるということがよくわかりました。 文章のあちこちに自分の陣営、スタッフ、そしてファンに対する感謝の気持ちが書かれています。 やはり、芸能界でもそうなんですよ、『感謝』がある人は成功するんです。 とんねるず、木梨憲武さんのファンは必読です。購入して読みましょう✌️

かしこ

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