真夏の秋葉原を散策

3. 日常生活

 昨日は日曜日だったから、今日からが本当のお盆休みと言えるだろう。今日も相変わらず真夏の太陽が降り注いでかなりの暑さだ。だけど、1日中家にこもっているのは簡単だけど、部屋でダラダラ漫画を読んだり大して面白くもない映画を見て過ごしていると、ものすごい眠気に襲われ、結局昼寝をしてしまうことが私は多い。しかし、たった1日のこととはいえ、何だかすごく勿体無い1日の過ごし方だ。
なので、とりあえず家から出ようと思ったが、これといって行きたいところもない。ならば、大好きな街である秋葉原に行ってみようと、特に大きな目的もなく昼過ぎに家をでた。

 お盆になるとすでに夏の暑さはピークを過ぎていると思っていたけど、一歩外に出たらその考えは甘かった。この夏、一番暑いんじゃないかと思うくらいの暑さだった。
家から篠崎駅まで歩いて約20分、約2キロある中を歩いていくのはなかなかしんどかった。途中で引き返そうかという考えが脳裏をよぎったが、何とか駅に着けた。
汗っかきな私はこの時点でかなりの汗が👕を濡らしていたが、電車に乗ってからようやく汗が引いた。真夏下では電車の中は本当に快適だなと改めて感じた。
都営新宿線『岩本町』を下車後、和泉橋を渡り秋葉原電気街に向かった。昼食を食べていないのでまずは腹拵えをしようとしたが、もう午後の2時だというのにどこの店も混雑している。こんな暑い中、とてもではないが外で並んで待つことなど考えられないので、混んでる店はことごとくパスして歩いたが、なかなか空いてる店が見つからない。

安いがすごく美味しかった。タレが素晴らしい。

 歩いているうちに、もう昼食は抜きにして、自販機でスポーツ飲料を飲んでやり過ごそうかと思って歩いていると、ようやく一席ぐらい空いている小さな鰻屋さんを見つけた。値段もリーズナブルで鰻重の並が960円だったので、ここにしようと入店してかなり遅い昼食を摂った。値段からして当然ながら中国産の鰻なのだろうけど、とても美味しかった。炭焼きの香ばしさもしっかりあり、タレがとてもいい味だった。思いがけずいい店を見つけられたと思う。今回は並にしたが、次回来た時は上にして肝吸いもつけみよう。しかし、秋葉原の特に電気街はカレー店が多いのには驚いた。昨晩カレーライスを食べたので、意地でもカレー店だけは避けたのだが本当にカレー店が多い。オタクはカレーが好きなのだろうか🧐

 さて、美味しい鰻を食べて元気も出たので、電気街でウィンドショッピングを楽しんだ。もともと秋葉原には外人さんが多いのだが、インバウンド需要効果で更に輪をかけて外人さんが多く、特に西洋人が多いように感じられた。
メインストリートにはメイド喫茶の呼び込みの女の子が立ち並んでいたが、この暑さでよくやれるなと感心した。やはり、若さなのだろうか🧐
タオルで顔の汗を拭き拭きしながら歩いていると、呼び込みの女の子に「そこのタオルで汗を拭いてるお兄さん!」と声をかけられた。もちろんお世辞でそう言っているのだろうけど、55歳の私としては何だか妙に嬉しかった。自分が若い時はこの手の年齢的なお世辞を言っている女性はとてもワザとらしくて馬鹿みたいだと思っていたが、いざ自分がこの年齢になると、うん、なるほどなと思う。

 最後はヨドバシカメラに行って、8階のフードコートの自由席で本でも読んで帰るかと思い、缶コーヒーを買って向かったのだが、フードコートは仕切りがされていて入れないようになっていた。仕方ないので1階に降りて外のベンチでコーヒーを飲みながら少し読書をしたが、とても暑くて長居はできない。早々に引き上げて、9階建ての大きな本屋さんに寄って久しぶりに紙の本に触れてみた。やはり、紙の本には紙の本の良さがあるなとしみじみと感じた。その訳は、やはり紙の匂いだ。何ともいえない懐かしいような匂いだ。これは電子書籍では再現できない紙の本の大きな優位点だ。久しぶりに紙の本でも買おうかと考えたが結局買わなかった。電子書籍で本を集めている今の自分の趣味に反するからだ。

 結局、今日1日は目的もなく秋葉原に行っただけである。しかし、今回のようにちょっとでも家から外に出ると色々な発見をすることができるのである。もし、今日秋葉原に行かなければ、美味しい鰻屋さんやオタクはカレー好きであるという気づき、そして、年齢的なお世辞の威力も考え直すことがなかったろう。やはり、とにかく外出すれば、何らかを得ることができるのだ。

かしこ

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