誰のため?自由民主党総裁選挙2024

2. 社会

 自民党の総裁選挙の開票が9月27日に行われます。
今回はこれについて語りたいと思います。

 今回の自民党総裁選には、立候補者が7人以上、もしかすると10人くらいになりそうです。ちなみに過去最高人数は5人だったので、かなりの乱戦になります。
 自民党は、自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件が明るみになって、国民からの信頼が大きく低下しました。このままでは、衆議院選挙でも参議院選挙でも、かなり苦戦を強いられるでしょう。まず、岸田政権下では何を国民に訴えようが、信頼を回復することはできないので、自民党としては党首を交代するしか道がない状態です。岸田首相は早々に総裁選不出場を表明して舞台から降りましたが、自民党の今後を想えば賢明な判断だったと思います。
 そこで、自民党の信頼を回復すべく、我こそが党首になると立ち上がった自民党員が彼方此方から出てきたわけですが、かなりの人数になりそうです。

組織票で決まるのは残念だ

 今日の9月6日時点では、小泉進次郎元環境相が出馬表明をして合計6人になりました。まだこれからも何人か出馬してくるでしょう。
 この中から党首が選ばれるわけですが、政治団体個別の総裁選挙の面白くないところは、国民が入り込む余地がないところです。テレビやニュースでは、国民的人気のある自民党議員を順位付けして報道していますが、これはまったく意味のない下馬評ですね。なぜなら、この選挙は国民が投票できない仕組みだからです。自民党総裁選は、自民党員によって投票した結果から総裁が選ばれるので、国民の意見は関係ないと言えるでしょう。
 今回の自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件をきっかけに、自民党内の派閥を解消するとなったようですが、完全には派閥は消えていないと思います。それであれば、結局は自民党内のお得意な派閥抗争によって、新総裁が選ばれてしまうのではないでしょうか。「日本をよくするために、次期党首にはこの人が相応しい」、「自民党を改革できるのはこの人しかいない」という純粋な気持ちで投票する議員さんもいると思いますけど、所詮は投票数で争う選挙ですから、最終的には組織票がものをいいます。だとすると、実につまらない選挙です。

強い自民党を取り戻す

 しかし、今回の総裁選においてはどうでしょうか。
それぞれの派閥の思惑はあるにせよ、自民党としては落ちた信頼を回復しなければなりません。そうしなければ、次の解散総選挙で自民党はかなりの議席を失うことになるはずです。自分たちの利権がどうのこうの言っている場合ではないのです。
 なので、自民党としては今回の総裁選には、一致団結して強いリーダーを選ぶべきだと思います。そうすることによって、自民党の地位も回復できると思います。
 私の個人的な推しは、石破茂さんです。石破さんは政治に対してあまりにも愚直なため、時には同じ自民党内からも敬遠されますが、今の自民党についたダーティーなイメージを払拭するには、一番相応しい人選であると思います。それに、国民人気も抜群ですから、解散総選挙を戦う中では自民党の顔としても適任だと思います。しかし、とにかく自民党内では人気がないですから、難しいかもしれません。それゆえに、もしも石破茂さんが自民党の新党首に選ばれるようであれば、まだまだ自民党も捨てたものではないと思います。

かしこ

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