解脱会青年部に望むこと

1. 解脱の教え

 私は解脱会の川崎宮崎台支部にて、青年部担当幹事のお役目を拝命されています。主な仕事は青年部の育成ですが、今のところ青年部員は4人しかいません。青年部員を増やすために試行錯誤していますが、現実的にはなかなか難しく、思うようにはいきません。青年部員の勧誘方法は、会員であるご家庭の子供をお誘いするというのが一般的です。これは、解脱会だけでなく各宗教も同じだと思います。しかし、この方法だけではどうしても行き詰まります。会員さんの皆が皆、自分の子供にも解脱の教えを学んでもらいたいという熱い想いがあるとは限りませんので、お誘いが宙に浮いてしまうことが私の経験上、多々ありました。さらには、一般会員さん自体がなかなか増えないのですから、減少してしまうのは当然の結果です。ですので、私としては、他力に頼ることなく、青年部の対象年齢の方を直接お導きできないかと考えています。しかし、考えているだけで実効性は伴っていないので、日々の努力が足りていないことを反省しなければなりません。

一番良い青年会

 私の支部の青年部員は4人中3人は身内です。それ故に指導しやすい部分とやり難い部分もあります。こうしなさい、ああしなさいと言いやすい面もありますが、親子の関係になって、ついついコントロールし過ぎてしまう面もあります。そうなると嫌気されるので、教えから離れてしまうことにつながりますから、気をつけなければなりません。

 少人数ではありますが、私はこの支部の青年部員のことがとても好きです。教区の青年部活動をしっかりとやっているかという面では、他の支部と比較すると、活動の面で劣っていることも認めざるを得ません。しかし、毎月開催している青年会での話し合いを聞いている限り、すごく良いものの考え方をしているし、青年会の内容もとてもユニークな議題で行なっていて、他の支部よりも、一番良い青年会を開催できていると自負しています。

青年よ、解脱の門を叩け

 解脱会青年部員は何を学ぶのか?
それは当然、解脱の教えを学ぶのです。そこは親会であれ青年部であれ、皆、登る山は同じです。それでも、青年部の対象年齢の期間(35歳まで)だからこそ深く学び、身につけておくべき人間性があります。教区の青年部活動を通して学べるのは、なんと言っても「思いやり精神」であると思います。特に、あらゆる奉仕活動に参加することにより、無償で頭と体を使うことに喜びを覚える体験は、若い時にぜひ体験してもらいたいことです。個人主義が跋扈する現代なので、なおさら強く思います。
 そして、私個人が川崎宮崎台支部の青年部員に、できれば29歳までに、絶対に身につけてもらいたい望みは、ただ一つです。それは『解脱の門を叩く』ことです。具体的にどういうことかと言うと、日常生活を過ごす中で、誰しもが大きな悩みにぶつかります。ちょっとした小波程度のことならいいのですが、時にはビッグウェーブを迎えることもあります。それは、家族のことだったり人間関係だったり、仕事のことであったりお金のことだったりと様々ですが、このビッグウェーブを乗り越えないと波に飲まれてしまうという状況の時に、解脱の教えに頼ってもらいたいのです。支部長に勉強してもらう、本部の先生に勉強してもらう、あるいは尊敬できる解脱会の先輩でも構いません。友達に相談したり、本を読んだり、YouTubeを見るのも悪いとは言いません。ただ、最終的には解脱に頼ってもらいたいのです。その訳は、この時に本当の意味で解脱の勉強に入ってゆけるからです。私自身の経験上でも、また、私が解脱会で見てきた中でも、これは間違いなく言えることです。

 支部の青年部員には、いずれは解脱の門を叩き、真の解脱の勉強を学んでいってもらいたいのです。それまでに、解脱会の素晴らしさを一人ひとりに植え込めればと日々考えています。

かしこ

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