今は昔、あの時のアルバムをレビュー Prince「Batman」

4. 趣味

 昔、私が聞いていたアルバムを語るコーナー🥰
今回は、1989年に発売されたプリンスの通算11枚目のスタジオ・アルバム『Batman』をレビューします。
 このアルバムは当時公開された映画「バットマン」のサウンドトラックという位置付けで発売されました。映画のサウンドトラックは通常、複数のアーティストが参加して作成されるものですが、なんとこのアルバムでは、プリンスが全曲担当しています。映画には一切プリンスは出演していないにも関わらずです。きっと、当時のワーナーミュージックはプリンスを高く評価していたのでしょうね。

プリンスとしては売れ線?

 あまりいないと思いますが、私としてはこのアルバムはプリンスのアルバムの中で、三本指に入るくらい好きなアルバムです。前々作の『Sign o’ the Times』や前作『Lovesexy』は世間的には評判が良いようですが、私的にはイマイチ良さがわからないですよね〜。音楽的には前衛的なことをやっているらしいのですが、私にあまりピンとくるものがなかったです😕 ああ、もちろんこの2枚のアルバムもそれぞれ好きではありますけどね。

それに比べてこの『バットマン』はかなりポップな内容で、単純に聞いていて楽しいアルバムです。やはり、映画のサントラということで、プリンスもこのアルバムでは、いわゆる売れ線を意識して制作したのかもしれませんね。

「Batdance」の凄さ

 映画「バットマン」と実によくリンクしたアルバムだと思います。
映画は、やや大味で骨太な内容(映画も大好きですよ🥰)なのですが、アルバムにも同じような印象を受けます。だから、聴いていて楽しい、気軽に何度も聴きたくなります。この、気軽に聴けるという感覚は、プリンスのアルバムでは珍しい部類だと思います。難解な内容のアルバムが結構ありますからね、プリンスの場合😗
 このアルバムのパイロット曲として「Batdance」がリリースされて、ビルボードで1位になりました。最初聴いた時は、正直、「なんだこれ🤪」と思いましたが、何回か聴いてるうちに病みつきになりました。今までのダンスポップミュージックとは一線を画す、画期的な狂騒曲だと感じました。そして、MTVの内容もバットマンのイメージを保ちながら、プリンス色彩が爆発していて、かなり好みです。今聴いても、本当にすごい曲だと思います。さすがは天才ですね。

音楽は楽しいもの

『Batman』が発売された当時の媒体は、レコードから「CD」に移り変わっている頃でした。コンパクト・ディスクことCDは、とても注目されていたのを覚えています。レコードよりも小さくて収納に便利、音もデジタルなのでアナログレコードよりも音がいい、レコードみたいにすぐに傷ついたりしない、そして、なんとも近代的な形がおしゃれetc etc。
 そんな中、CDという新しい媒体と、このアルバムのジャケットの相性が抜群だったので、見ているだけで欲しくなるアイテムだったような記憶があります。
 今、こうして聴いていても、さほど古臭さは感じず、当時と同じように「楽しい」アルバムであると感じます。音楽を聴くことは、楽しいことだという当たり前の意義を、再確認できた素晴らしいアルバムです。

かしこ

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