先日、東京都千代田区にある『神田明神』に参拝してきました。こちらの神社は私の父の産土神であったので、父の生前中のお礼参りをしてきたわけです。
今回は川崎宮崎台支部の青年部として参拝の企画を立てて実行しました。青年部の3人は、父の孫なので皆この企画に同意してくれました。しかし、父が亡くなってからもうすぐ丸4年が経ちますから、実行が遅いのではないかと思われるかもしれませんが、企画自体は2年くらい前に立てていたのですが、なかなか皆の都合が合わず、ようやく今回の運びとなった次第です。
私自身がこちらの『神田明神』に参拝したのはおそらく小学校低学年の頃だったと記憶しています。子供当時、母に連れられて何回か参拝していると思いますが、35年以上前の記憶なのでかなりぼんやりした記憶です。実際に『神田明神』の境内に入った時には懐かしいという感情は湧きませんでした。ただ、微かな記憶を辿ると、境内はもっと広かったような気がしました。これは、私が小さかったからだと思います。『神田明神』の境内は、あまり広くありません。いかにも都心部の一角にある神社という感じです。

しかし、聖橋から見る神田川を横断してる赤い電車の風景を見た時、ものすごく懐かしい気持ちになりました。この電車は東京メトロ丸の内線ですが、私は間違いなくこの風景を過去に見たことがあると思い出しました。小さな子供の頃に見た風景ですが、しっかりと頭の片隅にこの記憶が残っていたようです。もし、ここに来なければ二度と思い出さない風景の記憶でした。この聖橋からたくさんの人が鑑賞して写真を撮っていました。トンネルから出てきて、すぐにまたトンネルに消えていく赤い電車が、素朴だけれどもなんとも言えない風情があります。
皆で神殿にて、父を生前中に守っていただいた御礼を申し上げました。私この時、なんとも言えない喜びの感情を抱きました。きっと、父が喜んだのだと思います。自分の産土神に、子供と孫が生前中の御礼の参拝をすること自体、そうそうないことだと思います。なので、父はたいへんに感激したのでしょう。私はつくづく、解脱会の教えを学んでいてよかったと感じました。
参拝後、御茶ノ水駅にもどり、皆で昼食をとりました。今回は姪っ子の彼氏も一緒に来てくれたので、5人で楽しくおしゃべりをしながら食事をしました。姪っ子と彼氏は、この秋に目出たく結婚式を挙げます。彼氏は解脱会員ではありませんが、いっしょに今回の『神田明神』参拝の企画に参加してくれて、とても嬉しく思いました。きっと、これは父のお導きだったのだと思います。料理を食べ終わった後も、ずいぶん長くお店でおしゃべりをしました。楽しい時間でしたが、これも父の喜びかなと思います。そう考えると、少し遅くはなりましたが、『神田明神』の参拝がこのタイミングになったことは、結果的によかったのではないかと思います。すべてはお導きですね。
青年部員は、もしかしたら今後、違う形で『神田明神』を参拝することもあるかもしれませんが、私個人としては、『神田明神』の参拝はこれで最後になると思います。父が亡くなった後、御霊地はもちろんのこと氏神様や御守護神である成田山不動尊にいたるまで、父の生前感謝の参拝は行っていましたが、胸にずっとつかえたままであった『神田明神』御礼参りが、この良き日に、青年部と共にできて本当によかったです。感謝の心の大切さを教えてくださった解脱金剛さまに、心から感謝します。
かしこ
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