たまに、「人生はお金がすべてじゃない」と漠然と論ずる人がいますが、わたしとしては、この様な事を言う人は偽善者だと思っています。
言いたいことはわかります。いつも、お金のことばかり考えているとお金に囚われてしまい、それが災いして、お金が少々あっても不幸になる人はごまんといますから。
しかし、だからと言ってお金を無視して生きていくことは、現実にはできません。やはり、お金は必要なのです。今回はこのテーマについて語りたいと思います。
お金は必要です
まず、「お金がすべてじゃない」と発言する人は、ある程度裕福な人である場合が多いです。
お金に余裕がある人は、お金の無い貧困生活を経験したことがないので、お金に対する危機感がありません。そんな人が、貧困層の代弁者のごとく振る舞い、声高々に「本当の幸せとは‥‥」と語ったところで、まったくもって信用できません。むしろ、信用してはいけません。
現実問題として、実生活でお金に困っている人が笑顔で心の底から「お金がすべてじゃない」なんて思えるだろうか? ただでさえ物価上昇が激しい中で、家のローン、家賃、子供の塾代や学費、その他etc.に追われているのに、そんな世迷言に付き合っている暇などないはずだ。
まず、現代の日本国では、生きていくにはお金は絶対に必要です。
お金を得るためには、働くしかないのです。サラリーマンになる人、フリーランスになる人、起業家になる人、職業はさまざまとありますが、大前提として「働く」ことにより収入としてお金を得ます。そのお金で生活をしていくのです。
となれば、「人生はお金がすべてじゃない」というのは逃避思考でしかない。現実から逃げてしまうのは楽なのかもしれないが、その代わり、すべてを失うことになる。
富豪になる為に、どんどん稼げと言っているのではない。自分が良しとする生活水準を維持したいならば、やはり、働き続けるしかないのです。
労働は美しい
では、結局のところお金が一番で、「この世はすべて金しだい」と言いたいのかと思われるかもしれないが、そうではない。金、金、金の思考になってしまったら、もはや拝金主義者だ。そして、こうなってしまった人はあまりお金を使わないで貯め込んでしまうので、日本経済的にも害悪です。
わたしならこう言いたい。「人生は金がすべてじゃないが、絶対に必要なものです」と。
朝から仕事をして、時には人に言えない様な苦労もして、そして、お金を稼ぐのです。この『労働』を否定してはいけません。『労働』とは美しいものだと思います。そして稼いだお金で生活をしていく、これが人生ではないでしょうか。
かしこ
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