経済活動において大切なことは、お金が回ることです。
お金をたくさん稼いで、そして使うことが大切で、例えるなら人体の血液と同じです。血液は常に循環していて、体のすみずみまで酸素や栄養を運び、不要なものを回収して戻ってきます。お金が一部に異常に集まったり、実体のない資産バブルができるのは「腫瘍」や「血栓」のようなもので、経済の流れを阻害し、やがて破裂(バブル崩壊)して全身に悪影響を及ぼします。
ですから、お金を適切に循環させることが、日本経済にとって最も有効なことであると言えます。
先日、著者・樺沢紫苑さんの『学びを結果に変えるアウトプット大全』を再読したのですが、あらためて素晴らしい本であると感じつつ、改めて、インプットとアウトプット、そしてフィードバックの大切さを学びました。
この本に倣ってお金を例えてみると、お金を稼ぐことがインプットであり、お金を使うことがアウトプットで、使った後に反省するのがフィードバックと当てはめることができます。ただし、この本では、インプットとアウトプットの黄金比率は3:7とのことですが、これだと稼ぎよりも多くお金を消費してしまうので、この比率に関しては除外しますが、インプットとアウトプットをどんどん回すことが自己成長への鍵だという部分については、ピッタリ当てはまるのではないかと思いました。
お金を稼ぐ=インプット
お金はどんどん遠慮せずに稼ぐものです。月給100万円稼げる仕事をしているのに、そんなに要らないから手取りを減らしたいなんて考える奇特な人は皆無でしょう。だから、自分のスキルをフル活用して、大いに稼ぐべきです。
たくさん稼げるということは、マクロ視点で考えれば、それだけ社会に貢献できている、世の中のためになっているということなので、素晴らしいことです。
お金を使う=アウトプット
お金はどんどん使うものです。欲しいもの、食べたいもの、旅行など、キリがありませんが、お金を使うと何だかんだで欲望が満たせるし、豊かな気持ちになれます。たまには、競馬やパチンコ等のギャンブルをするのもいいと思います。もっとも、あまりハマりすぎてはダメですけど。
お金を使う行為も、マクロ視点で考えれば社会に貢献していると考えられます。商品やサービスを買ってくれる人がいないと、商業も産業も成り立ちません。
稼いで使おう
インプット(稼ぎ)は、個々に違いがあるので何とも言えませんが、アウトプット(使う)は、やや懸念があります。
今は「投資」がトレンドなので、20代そこそこの若い世代にも、かなり興味が持たれています。とくにNISAはかなり人気ですね。長期的な運用としては、今はこれほど良い投資はないかもしれません。ただ、あくまでも「投資」の商品なので、絶対にお金が増えるという保証はありません。このことは肝に銘じてするべきでしょう。
貯蓄も大切です。ちなみに私は投資よりも貯蓄派です。お金を貯めて将来の糧にするのはもちろんのこと、突発的なことでお金が入り用になったときの蓄えは必要です。
貯蓄はともかく、考え方によっては、投資もアウトプットなのかもしれませんが、お金を使う行為とは言えない気がします。稼いだお金を投資に注ぎ込んで、毎日株式チャートとにらめっこして一喜一憂している人と、憧れの外車を思い切って買って、笑顔でドライブしている人とでは、どちらの方が人生を楽しんでいると思いますか? 私は、今、この時の楽しみにお金が使える人の方が人生を楽しめて幸福だと思いますし、自己成長もできていると思います。
お金が生きるのは、使う時です
私の学んでいる解脱会の開祖、解脱金剛さまは次のようなお言葉を残されています。
「お金を稼ぐ時は、爪に火を灯して掻き集めろ。ただし、使う時は思い切りよく、パッと使え。」
このお言葉から学べることは、よく働き社会貢献をして、たくさんのお金を得て、そして、たくさんお金を使って、日本経済の発展に貢献しなさいということだと思います。まさに、インプットとアウトプットを積極的に回していこうということですね。
最後に、お金が生きるのは預金口座に入っているときではなく、使った時に生きるのだと思います。
かしこ
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