今回の参議院選挙で、自民公明の連立与党で47議席となり、非改選議席との合計で122議席なので125議席を割り込みました。衆議院でも過半数を割っているので、衆参両院の連立与党として過半数割れです。これから、日本政府はどうなるのでしょう😳
戦後の日本政治において、衆参両院で与党が同時に過半数割れとなったのは初めてのことです。過去に、衆議院で与党が過半数を失った例(1976年、1983年、1993年など)はありますが、参院では維持しており、2009年では、自公で衆参両院で過半数割れとなり、民主党が与党になりました。しかし、今回は、過半数割れであっても、衆参両院とも第一党は自民党であり、政権交代には至っていません。
自民党への支持は減ってはいますが、自民党を上回る支持政党がいないという状況です。なぜ、こんな事態になったのか❓実に興味深いです。
オールドメディアからの帰還
ひとつはオールドメディアの衰退だと思います。
私が経験してきた選挙戦を見る限り、勝者は、テレビ・マスコミ等の誘導によって決定されていたように感じています。テレビや新聞で推している候補者と政党が、結果的に勝っている。とくに、これを強く感じたのは2009年に民主党政権が発足した時です。この時のテレビは、NHK、日テレ、フジテレビ、TBS、朝日テレビ、そして東京テレビに至るまで、民放全局で「民主党に勝たせよう!自民党に勝たせるな!政権交代だ!」のキャンペーンを展開してました。結果、テレビ局とマスコミ界の思惑通り、民主党が政権与党となりました(この時の偏り報道は、思い出すと気持ち悪くなるくらい酷かった)。
もう、オールドメディアの影響力はだいぶ落ちました。
若い世代はテレビをあまり観なくなったのもありますが、国民自体もマスメディアの情報を易々と鵜呑みにしなくなってきたのもあるでしょう。では、現代人はどこから情報を得ているのか?それはネットであり、SNS等です。とくに、YouTubeでの宣伝活動は効果覿面です。視聴者の多い動画に、さらに視聴者が群がる構造ですから、宣伝活動が成功した発信者は笑いが止まらないでしょう。
カオスな小粒国会
今回の選挙結果では、自公連立が議席を減らしたとはいえ、ここに変わるほどの議席を増やせた政党はありません。野党第一党の立憲民主党でさえ、衆議院は148議席あるものの参議院では約38議席です。その他の野党も議席数的には大したことはありません。この結果から、ねじれ国会ならぬ、小粒国会という感じです。今回の選挙では、若い層が結構投票したと思いますが、それぞれが自分の意見をもって投票したと思います。これ自体はとても良いことではありますが、結果的に支持政党が分散し、今回のようなカオスを招いたと分析します。
さて、民意が反映されたとはいえ、カオスな小粒国会となりましたが、これからが心配です。
まず、あらゆる法案提出が困難になり、特に大規模予算や補正予算等の決定も、野党の協力なしでは通らない状況です。つまり、あらゆる面で国内の政治が停滞すると予想されます。ただでさえ、トランプ大統領の関税戦争問題や、中国の問題、そして、ウクライナVSロシアの戦争などの国際問題も山積みなのに、今の日本政府で対応し切れるのでしょうか🧐私には不安しかありません。
とりあえず、自公が政権与党を続けるなら、大連立を組むしかないと思いますがね。
かしこ
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