【書評】『90歳、男のひとり暮らし』著者:阿刀田高 〜老いてもなユーモアがあり、そして、めんどくさがりやな先生。私は大ファンです。〜

4. 趣味

先日、行きつけの有隣堂でエッセイ本の棚を見ていたら、この『90歳、男のひとり暮らし』が目についた。大好きな阿刀田高先生のエッセイ本ではないか❗️しかも、初版が2025年9月なので、ついこのまえに出版された本だ。これはと思い、即購入して読んでみたので、感想を書きます。こういう本との出会いがあるから、やっぱり本屋さんはいいですよね。

氏の最新本を読むのはいつ以来だろう?覚えてないくらい昔だ。最近は氏の昔の本をKindleで買い漁って読んでおり、新しい本はまったく読んでいなかったので、その意味でもワクワクしながら読んだ。

老いてもユーモアです

しかし、いつの間に氏は90歳になっていたのだ😳驚きである。表紙になっている阿刀田さんの姿もすっかり白髪で老年で、ダブルで驚いた。私が氏の本を初めて読んだのは、たしか小学校6年生か中学1年の時だから、そりゃ年老いていて当然なのだが😤。

エッセイは過去にも何冊か読んだことがあるが(タイトル不明)、内容はすっかり忘れてしまった。でも、氏らしいユーモアのある書籍だったと思う。今作も、やはりユーモアがあった。特に面白かったのは、「老人にはキョウヨウが大切なんだ。教養じゃない、今日用だ。今日、用があるかないかだ」という一文だ。まさに阿刀田節が炸裂している。そして、「老いという字は分解すれば、土ノヒ(火)、ひたすら火に焼かれ土に帰る。草木となりて命つながん」という一文も、死の儚さがありながらもどことなくユーモアがある。さすがだ❗️

それでも、全体的には90歳を超えた男のエッセイだなという印象を受けた。正直、氏も年を取ったなと感じてしまう本だった。それは、昔話を語る文章が多かったからだと思う。でも、そりゃそうだ、90歳なのだから当然過去の出来事を語ることが中心になるだろう。それでも、自分の食べるものを自分で料理していることは凄いと思った。私が90歳になったら絶対に無理だと思う。今でも料理なんてしないから😭。

「めんどくさい」と戦う

落語や和歌に精通しているので、それらの話がところどころ出てきたが、私はこちらの方は知らないので読んでいてもピンとこなかった。ああ、もう少し私もこちらの分野にも明るくなりたいものだ😩和歌はもちろんのこと、落語も教養ですからね。

そして、氏はかなりのめんどくさがりやだということに共感した。私も氏と同じなのだ。美味しい菓子が売っている店は少し遠くにある。そんなに美味しくない店はすぐ近く。この状況から考えることは、「美味しい店まで買いに行くか、いや、めんどうだから近くの店へ、いや、そもそもめんどくさいからやめよう」。わかる、わかりますこの思考。真のめんどくさがりやの思考パターンはこうなのだ🥳。

推しの作家のエッセイは読むべき

氏には三人の子供と三人の孫がいることや、最愛の妻に先立たれたことなども書かれていた。そして、氏は双子として生まれていたこともこの本で初めて知った。エッセイは、このような著者の私生活や家族のことも包み隠さず書かれていることが多いので、ファンとしては、読んでいてなんだか親近感がわく。だから、推しの作家さんのエッセイは読んでいるだけでワクワクするのだ。

この本を読み終えて一番感じたのは、阿刀田高先生の作品としては、この本が最後になるのかもしれないと思ったことだ。でも、氏の年齢を考えれば誰もがそう感じるはずだ。それに、文末は「ありがとう」という言葉が繰り返されている。私はこの文末に、なんとも言えない哀愁を感じてしまうのです。いつまでも、元気でいてください。これからも阿刀田先生の本を読み続けます‼️

かしこ

コメント

タイトルとURLをコピーしました