日本で生きるなら欧米化は必要ない

2. 社会

 昨今では、特に若い世代で人間関係を希薄化するのがトレンドみたいになっている文化があります。今回はこれについて語りたいと思います。

個人主義も行き過ぎるとカッコ悪い

 現代では、会社で上司が部下にお酒に誘うのはNGな風潮があります。パワハラ・アルハラ・ノミハラ等々と騒がれるからです。上司としては、仕事上で面倒を見ている部下を労って、お酒でも飲んで砕けた話でもしようと思いやっているだけなのに‥‥何とも侘しいですね。
もちろん、部下の人がお酒が苦手だったり、都合が悪かったりするのに誘うのは最悪です。また、飲みの席で説教されたり愚痴をグチグチ言うれるのも害悪でしかありません。
しかし、「就業時間では自分のタスクをこなすが、アフターワークで上司や仕事仲間に付き合う必要はない、自分のための時間を消費する。」というこの主張、正に欧米人を意識した思考なのですが言い換えれば「個人主義」ですね。
一見スマートでベストな思考に見えるこの主義が、絶対的に正しい事とは思えません。こういう生き方を貫いていくと人間関係がどんどん希薄化していく気がするからです。しかし、こう言うと「人間関係なんていらない、せいぜい気の合う仲間とだけで良い関係をつくれればそれで十分。」と言われそうですが、そんな考え方では社会人として欠陥があるし、必ずどこかで行き詰まると思います。なによりそういう人は「カッコ悪い」です。

日本で暮らすなら日本の文化を大切にする

 個人主義を否定しましたが、例外があります。
それは、実際に欧米で生活するのであれば個人主義的思考で良いのだと思います。私は海外生活をした事ないので、欧米諸国の中でもどの国が個人主義バリバリなのか分かりませんが、その国の主義に合わせて生活すればいいと思います。
 しかし、日本国で生きているのならば、日本国土の文化を大切にしてもらいたいです。希薄な人間関係を良しとしてきたなら、今日の日本国はあり得ません。豊かで良識のある日本国になれたのは、相手を思いやる精神の元に築かれてきたのです。このことを若い世代の人に感じてもらいたいのです。
日本で生活をしているのに、「欧米人に見習って、仕事とプライベートを分けて、自分を大切にすべき。」「欧米では上司に付き合って酒を飲む文化はない。」と主張するのはあまりにもナンセンスです。だって、ここは日本国なのですから。
 唯でさえ昨今の仕事はリモートワークが増えてます。スクリーン越しに人と接しているとはいえ、やはり人との距離感を感じます。時代の変化に伴って人間関係が希薄化してきている現代において、人付き合いというものをいま一度考え直したいです。

かしこ

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