本は食べるもの

2. 社会

 本は知識と経験の宝庫と言われてます。知識はもちろんのこと、経験も擬似的に体験する事ができる素晴らしいアイテムです。今回は本について語ってみたいと思います。

読書は食事と同義

 本は私たちに多くのことを教えてくれる素晴らしいアイテムです。
現代では電子書籍の台頭に加えて、スマホでの情報キャッチの安易さ、そして活字離れによる読者の減少等があり、町の本屋さんは減少傾向にあり、本自体があまり読まれなくなってきています。
たしかに情報入手のコンテンツとしての本は、スマホにあらゆる面で敵いませんが、小説や実用書等ではとても面白い本はたくさんあるので、特に若い世代の方にはもっと読んでもらいたいと思います。
本を読む以上、本から何らかの影響を受けると思います。それは知らなかった知識であったり、まるで自分自身が経験したかのような感覚であったり、または単純に楽しい時間を過ごせたという満足感であったりします。
これらの本から享受したものは、自分の血となり肉となるので食事をして栄養を摂るのと似ています。しかし、その摂取の仕方によっては栄養に繋がらず、せっかくの読書が台無しになってしまうかもしれません。

リスクがないと役立たない

 読んだ本をしっかりと自分の中で消化して栄養にするためには、借りて読むことはお勧めしません。人から借りて読んでもそこにはリスクがないからです。
お金を出して本を買うということはある程度リスクがあります。それは、選んで購入したその本がまったく面白くないという可能性があるからです。しかし、借りて読んだ場合は、たとえ面白くなくってもお金を出してないのでノーダメージです。

なので、その選んで読んだ本が面白かったり自分のためになった本であった場合は、お金を出して購入した本と、借りた本とでは、享受する知識や擬似経験にかなりの差が生まれると思います。

こう書くと図書館全否定のように聞こえるかもしれませんが、購入まではいかない、気になる本を読む手段としてはとてもいい方法です。それと、本を読む目的が単なる暇つぶしであれば最適だと思います。今だと本のサブスクリプションもあるのですが、やはりお勧めできません。限られた本棚の中から選んで読むのは、実に無意味な読書と言えます。古今東西、数えきれないほど本があるのに、無理やり狭い範囲からチョイスするなんて馬鹿げた行為だと思います。イタズラにセールを追って安くなった本を買い漁るのも同じですね。

食物も本も新鮮なうちが美味しい

 それと、本も食べ物と同じで賞味期限があります。
もし、4、5年前のビジネス書を今読んでも、その内容はすでにズレています。極端に言えば1年前であっても本によっては微妙かもしれません。
とくにビジネス、社会、政治関連の本は新鮮なうちに読むべきです。数年前の小説であっても、SNSやYouTubeでバズるというキーワードが出てきても、生成AIというキーワードは出てきません。それだけ世の中の動きは早いということです。

 あなたが手にした本がどんなジャンルであれ、紙本か電子書籍であれ、それはあなたが自分のために選んだ本です。美味しいか不味いかは読んでみなければわかりませんが、もし、面白ければあなたの栄養分となります。なので、たくさん本を食べましょう。

あ、そうそう。
しっかりと咀嚼して食べてくださいね。
早食いしても消化不良を起こして下痢してしまっては、意味がありませんから。

かしこ

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