まず最初に『雨の消えた向日葵』を読んだんですが、これがとても面白かった😆 この本を読んだのは、AmazonKindleで期間限定100円で売られていたから取り敢えず買っておいたという不純な動機です💣 でも、こんな面白い本を100円セールするなんてびっくりですよ❗️ AmazonKindleで激安セールになる本は、正直ツマラナイ本が対象になると思っていたので、今回は良い発見でした。読み終えて最後の方のページに「続編執筆中」と書かれていたので、検索したらこの本の続編にあたる『虚心』がすでに発売されていたので、購入してこちらも読みました。こちらも前作に負けず劣らずに面白い😁 そんなわけで、今回は著者、吉川英梨さんの『雨の消えた向日葵』と『虚心』のダブル感想文を私なりの視点で語ります。
内容は、謂わゆる刑事が事件を追って犯人を逮捕するサスペンス物です。 舞台は埼玉県で、埼玉県警察本部の捜査一課の奈良刑事(主人公)、元上司で今は部下の小山、そして同じく部下の森川らが事件を追っていきます。しかし、捜査を重ねてはいきますが、なかなか真犯人に辿り着けません。捜査が行き詰まりながらも、ある小さいことから事件解決の糸口を掴んでいきます。
この本の面白いところは、読んでいるとまるでサスペンスドラマを観ているかのような気分になれるところです。読んでいると登場人物の人物像やそれぞれの現場の風景が頭に浮かびます。ストーリーの展開スピードも比較的ゆっくりとしていて、映画というよりは何話かに分かれたドラマ的です。これはドラマ化ありでしょ❗️と思ったら、『雨の消えた向日葵』はすでにWOWOWでドラマ化されていましたね😅 いつか機会があったらこちらも観てみたいです。
犯人は誰だろう❓どんなトリックがあるんだろう❓というような推理小説を読んでいる時のドキドキ感はないのですが、主人公の奈良刑事の閃きが凄いです。2作品とも奈良刑事の「音の記憶」の閃きから事件解決に向かっていくのですが、ここが本当に面白いところです。行き詰まっていた捜査が一気に進んでいきます。こう書くと、それまでの捜査は無駄なのかというとそうではなく、しっかりと伏線も張られているので、それらの伏線が構築されて犯人に繋がる感じです。
ちなみに、『虚心』は『雨の消えた向日葵』の続編ということですが、主人公の奈良刑事が活躍して事件の解決に結びつけるという設定は同じですが、ストーリーは全く繋がっていません。完全に独立しています。この2作目の面白いところは、奈良刑事が新米の頃のシーンが出てくるところです。このシーンでは、今は部下の小山刑事が上司であり、奈良刑事が小山刑事に付いて捜査活動を学んでいるところが面白いです。これから読んでみようという方は、当然に1作目の『雨の消えた向日葵』を読んでから2作目の『虚心』を読まれることをお勧めします。
両作品ともお勧めですが、どちらの方が面白かったかと聞かれれば、1作目の『雨の消えた向日葵』ですかね。クライマックスでの興奮度はこちらの方が上です。ただ、2作目の『虚心』は、二つの事件を解決してそれぞれの犯人を逮捕するという展開なので、幅のあるストーリーという意味ではこちらかもしれません。いずれにせよ、両作品ともとても面白い小説です。また、奈良刑事が活躍する続編が書かれたら、絶対に購入したいです。私のKindleには面白かった本を収めるコレクション棚を用意しているのですが、久しぶりにこの棚に『雨の消えた向日葵』を加えました。
よきよきです❤️
かしこ
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