2025年7月5日の大災難予言の騒動について 〜著者はあとがきも管理してください〜

2. 社会

 さて、今年2025年7月5日に、東日本大地震を上回る大災害が日本を襲うという予言が蔓延し、気象庁までもが、この予言についてのコメントを求められる一面にも取り上げられていました。トカラ列島(鹿児島県十島村)の悪石島と小宝島では、震度5前後の地震は連発して住民の方は大変だと思いますが、これは予言の内容とは違います。この予言は、2025年7月中のことで、5日に限定しないとも言われているので、この予言を信じるのなら、まだ安心できません。今回はこの予言やデマについて語りたいと思います。

信じるかどうかは自己責任

 わたしはこの手の予言は信じません。誰もが知っていてとても騒がれた、1999年のノストラダムスの大予言も当たりませんでした。大体にして、予言なんて当たったことがあるのでしょうか? 単なるファンタジーだと思います。
 今回の7月5日予言も信じていませんでしたが、それでも当日は終日、いい気分ではありませんでした。わたしはバックパックを買いに秋葉原に行ったのですが、なんとなく、今日は外出を控えるべきかとも考えました。信じていないのにどうして?とも思われるでしょうが、そうは言っても気にはなります。きっと、私と同じように信じていなくても気にして嫌な1日を過ごした人はたくさんいたはずです。

 予言を言うのは自由です。その予言を信じるかどうかは自己判断次第であり、予言者に罪はないと思います。しかし、そうは言っても、ある程度影響力がある人の予言は、今回のように日本を揺るがすほどの噂になるのです。ましてや、大きな津波が押し寄せる大災害が起きるなんて言われると、どうしても東日本大地震を想起してしまいます。単なるデマとして軽く流せません。

洒落にならない流言たち

 今回の騒ぎの大元は、日本の漫画家・たつき諒さんによる作品『私が見た未来』の中で、2025年7月5日ごろに「大災害」が起こるという記載があったことが起点です。これに尾ひれがついて噂が広まり、海外まで影響するほどにまでなりました。特に香港では旅行予約が11~50%減少し、航空会社が運航調整するほどの事態になりました。
 なぜ、ここまで注目されたかと言うと、1999年に初版が出た同作には夢に見た「2011年3月に大災難」が描かれており、奇しくも東日本大震災(2011年3月11日)と重なったことで、「予知した?」という驚きが広がったからです。

 この本の著者である、たつき諒さんであれ、または、大災害が来るように煽動していたYouTuberであれ、彼らにはまったく責任などありません。もし、責任問題が発生するなら、街頭にある手相占いも皆アウトです。こういうのはすべて、信じるかどうかは本人次第ですから。しかし、大災害や大津波のような予言は、個人的には控えてもらいたいですね。特に今の日本では過去の経験から、とてもデリケートな問題なのです。それでも、事前に告知して、少しでも救済できるならばとの仏心で告知しているのだとしたら、それは正しいことなのかな🤔

 でも、もし予言が外れたら釈明会見をしてほしいですね。それくらい洒落にならないことを、はっきりと予言しているんですから。

「知らぬ存ぜぬ」なら訂正してよ

 『私が見た未来』のあとがきに、「夢を見た日が現実化する日ならば、次にくる大災難の日は『2025年7月5日』ということになります」と記述されています。しかし、著者のたつき諒さんは「大災難は2025年7月であり、5日とは明言していない。出版の際にバタバタして、編集者が書いたものがそのまま書かれている」という発言をしたようですが、わたしは、これについては非常にズルいと思います。書かれていた大災難が当たるかどうかはどうでもいいのですが、著者として、自分の書いた本のあとがきについて、「知らぬ存ぜぬ」で済まそうだなんて、虫が良過ぎますよ。もし、言っていることが本当であれば、この本を完全版として2021年に出版した時に、誤字があると声明をするべきです。「7月5日」とずばり日付指定で書いちゃっているんですから。それを、今騒がれたからと言って、訂正するなんてズルいです。本好きのわたしとしては、著者にはあとがきであっても自己の管理下に置いてもらいたいです。

 今回のように、大災害が来るという煽りや不安な気持ちが日本国内に充満すると、本当に大災害が起きてしまうような気がします。だから、この手の予言はもうやめてもらいたい。それと、大災害が来るのをイベントのように楽しんでいる人は、きっと、守るものがない悲しい人なんだと思います。

 予言は予言でも、もっと明るい未来を想像するようなポジティブな予言ってないんですかね。日本経済が爆上がりして出生率爆上がりするとか🙄

かしこ

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