知らぬ間にジョージマイケルの名盤「Faith」がApple Musicでドルビーアトモスに対応したので、聴いてみたところ結構変化していて楽しく聴けますしたのでレビューを書きます。
このアルバムに出会ったのは確か18歳の頃です。1980年代中盤に「Wham!」が流行って良いて、私も当時大好きでした。(洋楽を聴くようになったきっかけ)
しかし、売れていたのにも関わらずアムバム3枚出して解散してしまいました。解散から数年でジョージマイケルがソロデビューして発表したアルバムが今回の「Faith」。ワムの頃のティーンエイジャーポップとは印象がガラリと変わり、アダルトな雰囲気でブラックミュージック的なサウンドの仕上がり、ジョージマイケルのヴォーカルもかなり気を使った歌い方になってます。(ここが素晴らしい!)
発売後には売れに売れました。たしかこのアルバムからシングルカットした5曲がビルボードチャート1位になった記憶があります。まさに名盤ですね。
おそらく、人生で聴き込んだアルバムとして3本指に入るほど何百回と聴いてきた中でのレビューです。
音がわかる
今回使ったヘッドホンは、おそらくアップル製コンテンツのドルビーアトモスを一番効果的に聴ける「Air Pods Max 」です。このヘッドホンでApple TVのドルビーアトモス対応映画を見ると、映画館で観ているような音場を体験できます。とくに低音域が凄いです。
このヘッドホンはワイヤレスなのでロスレス音源は再生できず、Apple製品からはAAC音源しか再生出来ない筈ですが、まずまず音質が良いので愛用してます。
それでは今回どんな感じだったか?
まず感じたのが、やはり音の分離感の良さが際立ってます。CD版をヘッドホンやイヤホンで聴いているよりも、明らかにヴォーカルや楽器がひとつひとつ距離感を保って明確に鳴っているが解ります。
程良い音像の広がりに伴って、音が立体的に聴こえるという言うよりは、「生々しいサウンド」になって聴こえてきます。
そして、ここが一番驚いたのですが、今まで何百回と聴いてきたはずなのに、今まで感じなかった「音」に気付き、ハッとすることがありました。例えば、バックヴォーカルのハモリの聴こえ方が凄い!製作者が表現したかったであろう音像のニュアンスが分かる様な感覚です。このニュアンスはスピーカーで聴いても掴めないかもしれません。
4曲目の「One More Try」のドラムスの「ドス、ドス」という音なんかも、今まであまり気にしなかったのですが、力強くドラムを叩いているシーンが想像できる様な音像です。8曲目の「Monkey」については、左右の音の入れ替わりが幻想的で、これまた聴いてて心地よく、音に吸い込まれる様な感覚です。
アルバム全体を通して、ドルビーアトモスの効果を良く味わえました。
散々聴いてきたこの「Faith」を、また違った角度から楽しめたのは収穫でした。
ただ、ドルビーアトモスの効果を楽しむのには、今回のように、散々聴いてきた曲を聞くとより楽しめると思います。ドルビーアトモスに対応した最新の曲、あるいは聴いたことがない曲を聴いても、その凄さはあまり伝わらないかもしれません。
Apple Musicを利用していて、このアルバムが好きな方はぜひ体験してもらいたいです。
かしこ
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