現代日本では殆どの商品がネットで購入できます。
本当に便利になったものです。
しかし、便利になったその反面、デメリットもあります。今回はこれについて語ります。
なんでも買えるネットの世界
昔はテレビの通販か雑誌の通販が主流でしたが、今やスマホがあれば時間を選ばずいつでも買い物できます。しかも、ありとあらゆる商品が売っていますし、品数も豊富です。自分が求めるほとんどの商品を購入できます。商品入れ替えも頻繁にあり、新商品もすぐに確認できるので、商品カタログとしても最高の媒体です。
興味のある車の価格はもちろんのこと、スペックも簡単に調べられます。マイホームの購入を検討している場合も、今や現地内覧をしなくても、家の中をバーチャルで体験できるサイトもあります。
ネットショッピングの世界では、おそらく品揃えナンバーワンのAmazonのような巨大なショップもあれば、商店街の様に個人店がひしめく楽天市場も存在します。無限とも言える様なこの世界で、消費者はありとあらゆるジャンルの店舗をクリック一つで往来できます。
改めて考えると、なんて便利な構造でしょう。
しかし、便利すぎるがゆえにデメリットも存在します。
買い物の楽しみは購入だけにあらず
ショッピングの楽しみは購入だけではありません。むしろ、予定外の発見にこそ、その楽しみがあると思います。
モールなどの出かけた時、目的は靴を買う予定で家を出たのに、帰ってみると、洋服やアクセサリー類もお持ち帰りしている事がありますが、この様に予定外の行動（買い物）をすることが、ショッピングの醍醐味であり楽しみの一つです。
あるいは、もともと購入する目的がなく、ただブラブラとウインドーショッピングを楽しむのもレジャーとしてありですね。買い物はしなくても、モールのレストラン街でフラッと入ったお店のパスタを食べたら、とても美味しかったという新しい発見をする可能性もあります。このように、リアル店舗に出向く事で得られる満足感というものがあります。
しかし、ネットで買い物は目当ての商品をポチれば、それで目的達成です。そこには予定外の楽しみを得られることはまずありません。
見て触ってお話しして
リアル店舗での買い物には、ネットショップではどうしても太刀打ちできない決定的な違いがあります。それは「見て触って」ができる事です。
欲しいと思っている商品であればこそ、実際に手にして見てみたいですよね。ネットでも商品写真でおおよその確認はできますけど所詮は画面越しであり、手で触った感触や匂いまでは伝わってきません。やはり、実際に商品を見るのとでは段違いです。ありきたりの物ならいいですが、例えば、洋服などは実際に試着してみないとサイズ感とか自分に似合うかなどの判断が鈍ります。
それと定員さんとの会話も当然リアル店舗ならではの特権です。
私などは電化製品を買うのでも、その商品の大体の情報は分かっていながらも、店舗の定員さんにちょっとしたことを尋ねたり確認してから購入するのが好きです。特に高額商品を買う場合には、定員さんのアドバイスが購入決定の最後の決め手になったりすることが多々あります。
商品を実際に見て触って、気になることを聞いて購入。これも買い物をする流れでの大切な楽しみだと思います。
楽すれば楽しさが減る法則
自分が欲しいと思ったときに（たとえそれが夜中でも）いつでもネットを開いてポチるだけで購入でき、あとは商品の到着を待つばかり。ネットショップは実に簡素で楽ちんです。
「楽」をするということは、移動をする必要がなく、時間の節約にもなります。実に合理的ではありますが、その分だけ楽しい経験が奪われているのかもしれません。
先日も家族で秋葉原のヨドバシカメラに買い物に出掛けてました。家の無線ルーターが故障しつつあるので新品を購入するのがメインの目的でした。無線ルーター購入後は私はフラッと書店に行って適当に読みたい本を３冊購入。息子は靴屋に行って、買う予定はなかったがセール品でいい靴があったのでそれを購入。買い物終了後は８階のレストラン街で美味しいパスタを食べて、その後、1階の外のわらび餅ショップ「きなこととろり」でわらび餅を購入して家に帰りました。わらび餅、とっても美味しかったです😊
本来、無線ルーターなんてネットで選んで簡単に注文できますし、送料も無料でなので、実店舗に買いに行く方が余計なお金もかかります。
しかし、あえて出掛けたことで予定外の良い商品も買えたし、美味しいパスタも食べれたし、気になっていたわらび餅も食べれたし、何より雑多の中を歩くことで気分転換にもなったしで、ちょっとした楽しい時間を過ごす事ができました。
ネットでポチッとする前に、あえてお店に出掛けてみませんか？
何か楽しい出来事があるかもしれませんよ。
かしこ
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