宗教が毛嫌いされる理由について、私なりにまとめてみました。
今回はこれを語りたいと思います。
宗教 = お金
まず、宗教に入会するとお金が掛かるということが挙げられます。
入会するにあたって、かなりの高額な壺や仏像などを買わされたという話をよく耳にします。これには不思議なパワーが宿っているとか、これを買う事であなたの人生が大きく開けるとか説明を受けると、信じて買ってしまう人もかなり居るようです。
それと、いわゆるお布施ですね。
宗教団体にお布施をする事で、前世の悪きカルマ(業)を解消できるとか、来世への徳積みになるだとか、様々な理由付けでお布施を求めます。しかも、かなりの高額のお布施をしなさいと勧められ、ホイホイと実行する人がいるんですから驚きです😵
あとは、時間いくらで相談・指導をする宗教家もいるようです。
この場合は占いに近いのかもしれませんが、やはり結構な金額をもらって指導する様です。
解脱会を学ぶ私としては、お金をもらって指導するということに違和感があります。
”信者と書いて儲かる”などと揶揄されますが、宗教というと「お金が掛かる」「高額を要求される」という悪いイメージがあります。これでは宗教が嫌われても仕方ないですね、擁護できません。
信者勧誘
宗教は信者を勧誘しますが、この勧誘の仕方が良くないようです。
知り合いから聞いた話ですが、親類が病院に入院していた時に、ある宗教団体が病院の門に集まっていて、病院に出入りする人達に「あなたの家系に悪霊が付いているから病気をするんだ」「前世の祟りのせいで苦しむんだ」等の罵声を浴びせて、「救われる為に入会しなさい!」と言って宗教への入会を強いれられた経験をしたそうです。この人は、この傍若無人な布教活動を見て、すっかり宗教が嫌いになり、これがきっかけで宗教アレルギーになってしまった様です。
このように、人の不幸に付け込んで入会を促すやり方は感心しません。
もっとも、不幸な人を救う為に、話を聞いてもらうように声掛けをすることは、布教人として正しい事だと思いますが、独り善がりに旗を振り翳す行為は迷惑でしかありません。
選民思想
自分の学んでいる宗教に誇りを持つことは正しいことだと思います。
しかし、だからといって他者を蔑んではいけません。それは過信というものです。
以前こんなことがありました。ある有名な宗教の信者から入会を勧められた時のことです。私は解脱会の会員であると伝えたところ、その人は「ああ、それは魔の働き、あなたを不幸にする」「すぐにお札等を紐で縛って捨ててしまいなさい」と言いました。この人は自分の信じている宗教が全てで、他は邪教だという思考なのです。しかし、相手の学ぶ宗教がどんなものかも知らないくせに、知ろうともしないくせに、上から目線で見下すのは、井の中の蛙でしかありません。だいたいにして、相手を理解しようとしない時点で、もうその宗教がどれだけの物か想像できます。
逆にこういう人達の宗教観に物言いすると、もの凄い剣幕で怒ります😅
ちなみに解脱会では、他の宗教を蔑むようなことは言いません。
このように、私達だけが絶対的な真理を学んでいるのだから、私達で世直しするのだと、驕り高ぶった心持ちをしている宗教家を時々見かけます。このような選民思想も宗教が嫌われる大きな要因の一つだと思います。
価値観の押し売り
各家庭で宗教・宗派が違う様に、人それぞれに価値観も違います。
例えば、食卓で食事をいただく前に、キリスト教徒の家庭であれば両手を握るでしょうし、仏教徒の家庭であれば手を合わせると思います。このように、些細な事柄でも家庭家庭で価値観が違うのです。
しかし、学ぶ宗教によっては、受け入れ難い価値観を押し付けようとします。
極端な例ですが、病気や怪我をした時などに、輸血を受けてはいけない・手術を受けてはいけない等々の縛りがある宗教があったりします。一般の方はこれだけでドン引きですよね。
それと、同じ宗教内の人としか結婚してはいけないとか、たとえ身内が亡くなったとしても、仏式の葬儀に出席してはいけない等の規律がある宗教もあります。こんなこと、とてもじゃないけど従えませんね。
あとは、食べ物に制限(肉類禁止等)があったり、神社仏閣へ参拝を禁じている宗教もあります。
様々な事情があるのでしょうが、これだとせっかく説法を聞いて感心したとしても、お肉が好きな人や初詣を欠かさない人は、絶対に入信しないと思います。
もちろん宗教に入会したのなら、その規律に従うべきですが、強引な価値観の押し付けは信者を遠ざける結果になり得ます。時代に即した柔軟さも宗教に必要な事だと思います。
見つめ直す
以上が宗教の悪いところだと思います。
宗教を学ぶ事自体は悪い事ではなく(もちろん酷い宗教もありますが)とても良い事だと思います。しかし、いろいろな事柄から宗教は敬遠され嫌われてしまっているのが実状です。
私が学ばせて頂いている解脱会には、ここに書いたような嫌われる要因や悪い所は一切ないと言い切れます。解脱金剛様が残された、この解脱の教えは一寸の狂いもない素晴らしい教えだと言い切れます。
しかし、もしかすると世間から悪く思われている様な事があるかもしれません。もしそうであるならば、それは我々解脱会員一人一人の責任です。自己反省して悪いところを改めなければなりません。
自分自身を見つめ直し、自己反省・自我没却に努め、これからも日々精進していきたいと思います。
かしこ
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