「ライ麦畑でつかまえて」感想文

ライ麦畑でつかまえて 4. 趣味

著者J.D.サリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」を読みました。
この本を最初に読みたいと思ったのは遥か昔の若き日、20代の頃だったと思います。
確か、小泉今日子さんがお勧めしていたかなんかで(この頃はキョンキョンの考え方に共感していたのです。🥴)私も読んでみようと本屋で探したのですが見つからず、違う本屋で探したのですか、やはり置いてない。そのうちにどうでもよくなった様な記憶があります。でも頭の片隅に「この本は名作の筈、いつかは読まねば」とあり、電子書籍の時代になった数年前に思い出し、改めて探してみたものの、どうやらこの本は電子化されてない。(今現在もされていません)それでまた忘れていた状態でした。

しかし、電子書籍だけではなく、紙の本も読む様になったのをきっかけに、「そうだ、あれを読もう」となり、ようやく手にして読む運びになりました。(ここまで随分遠回りしたなぁ〜😅)

私はこのタイトルから想像していたのは恋愛ものでした。主人公は女の子で「ライ麦畑でつかまえてごらんなさ〜い💕」みたいな物語だと勝手に思い込んでいましたが、全く違ったので結構衝撃でした。
主人公は16歳の男の子で、どうも一つのことがやり遂げず途中で放棄してしまういい加減な性格で、将来のこともあまり考えていない様子。
あれ、これ誰かに似ていない⁉️🔅ああ、そうだ私の10代だった頃に似ている😁
だからか、読んでいて主人公のホールデンにはなんか腹が立ちました。何故腹が立ったのかというと自分の過去を見ている様だったからなのです。嫌なことから逃避して、嫌な奴を心から批判して・・・そんな青春時代でしたからね、私。。。

正当化するわけではありませんが、そんないい加減というか目的意識が無く、自分の思うままに過ごしていた日々も、それはそれで貴重な青春の1ページだったんだなって思います。
決して誇れる青年ではなかったけども、「淡い時間」だったというか・・・😼
今の自分から見たらダメ人間そのものですけどね。でも、そんなダメ時代があっての今の自分なんだなと思いますね、色々と。

だからきっと、この小説の中のホールデンくんも、大人になったら結構お固い職業についているかもしれないと勝手な想像をしています。
学生時代はどうしょうもなかった様な奴が、久しぶりに会ったら結構立派な社会人になってたって事があるじゃないですか。だから、ホールデン君に対してもそんな感じがしました。

読みたいと思ってから30年経って、ようやく読み終えた「ライ麦畑でつかまえて」でしたが、やはり読んで良かったと思います。「名作」と言われるだけあってストーリーが面白かったのは勿論のこと、もし、読まずにいたらずっとモヤモヤしていたでしょうし、モヤモヤを消してスッキリ出来たことも読めて良かったと思います。

50歳を上回った今の私の感想はこんな感じですが、20代の頃の私が読んだらどんな感想をもったのだろうか🤔 今とは全く違う感想になっていたかもしれません。ホールデンくんに共感したりとか😸
そう考えると、同じ本を読むのでも、その時の年齢や時代背景によって感想も違ってくるかもしれませんね。
いや〜、本てホントにいいですね。

かしこ

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