「八月の光」の感想文

八月の光 4. 趣味

 この夏に読みたい本、第二弾!
今回は8月中に読破したいと考えてましたフォークナー作・黒原敏行訳の「八月の光」を読み終えたので感想を語りたいと思いました。

またしても夏はありません

 今回も、夏を感じたくこの本を読んだのですが、またも大外れ😓
物語の舞台はアメリカなのですが、8月というキーワードは出てきますが夏らしさはほとんどありません。この本もタイトル買で内容は全然調べずに読んだのですが、全くの予想外のストーリーでした。夏を感じたかったら、もっとそれらしい本を選ばないとダメみたいですね。いつもそんなに深く考えずに、なんとなく気になった本を購入して読むのが私流なんです。それだからこそ、ジャンルに偏らず色んな本と出会えるのが楽しいですね。もっとも、それでハズレを引くことも多々ありますが、それもまた読書の醍醐味だと思います。

時間の無駄??

 長い、とにかく読み終わるまで長かったです。
今回も電子書籍なので本の厚さがわからないまま読み始めたのですが、とにかく長く感じました。中盤ぐらいまで読んで「長いな〜」と感じてしまったら、もうその本はハズレかもしれません。長いと感じるのは、要するに「面白くない」ということですから。これは映画でも同じですね、「あとどれくらいで終わるんだ」と感じてしまったら、もう時間の無駄でしかないのかもしれません。
 私は性格的に余程でないと読み始めた本は途中で投げ出さず、読破するようにしています。お金出して買った本です、もったいなにので一応は読み切るようにしています。(セコイだけかもw)でも、それってもしからしたら全くの無駄な行為なのかもしれませんね。そもそも、つまらない本を読み終えても、それが自分にとってプラスになることなんて何もないですからね😨

一人称複数視点は難しいよ

 この物語は一人称複数視点で語られています。それも二、三人ではなく五、六人くらいで。章ごとに視点が変わるんですが、読み始めはとにかく分かりづらかったです。海外小説はこの手法が多いんですかね❓🧐
おそらく、ジョー・クリスマスがメインキャストなのでしょうが、最後まで読んでも人物像がよくわからない(私の読み取り能力が低いだけ?)。一番気になったのは、このクリスマスが殺人を犯して逮捕されるのですが、本当は殺してないような件が書かれている部分があるんですが、この真相は最後まで明かされません。とにかく、こういったハッキリしない描写がこの小説にはバンバン出てきます。多くは語らず読者に考察させるのが狙いなのかもしれませんが、この含みのある表現が読んでい疲れます。そして、同じ場面をリピートして語っている部分が何ヶ所もあり、読んでいてイラッとします。極め付けは、どうでもいいような箇所もしっかりと書かれているのが、この物語を冗長にしている原因だと思います。
 なんだか文句ばかりになってしまいましたが、これも感想文として正しい姿だと思います。アメリカン文学は私に合わないのかなぁ☹️

かしこ

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