今は昔、あの時のアルバムをレビュー 〜Madonna 「Ray of Light」

4. 趣味

 最新の音楽アルバムを追いかけていると、時には昔聴いていたアルバムのことも気になり出したりします。ふと聴き返すと、当時は気づかなかった良さに、今になって会えったりします。今回はそんなことから、このアルバムについて語りたいと思います。

Madonna『Ray of Light』

 このアルバムが発売されたのは1998年。
シングルカットされた「Ray Of Light」、そして「Frozen」が大ヒットしました。まだまだポップクィーン、マドンナは健在だと印象付けたアルバムでした。
 当時の私はこのアルバムを当然聴きましたが、そんなにリピートすることなく、忘れてしまったと記憶してます。当時のマドンナは80年台のダンスミュージックから少し離れ、ややスローダウンした音楽に向かっていた様な印象があったので、このアルバムもシングルカットされた「Ray Of Light」はマドンナらしいダンスチューンなナンバーであり、かなりインパクトの強いMTVも含めよく聴きましたが、アルバム全体的はおとなしめであったので、「今回もバラード中心のアルバム」と思い込み、少々残念な気持ちになったの覚えてます。
しかし、今回、改めて聴いてみると「音」が凄い!いや、凄まじい!!ではありませんか🤯
そして音質が素晴らしい!とても良い音なのですよ🥳
改めて聴き直して良かった〜〜〜〜〜😆

カーステレオでは気づきません

 今回の鑑賞環境は、ヘッドホンアンプにoppoの「HA-1」、そしてバランス接続したヘッドホン「TAGO STUDIO TAKASAKI T3-01」という、今の私的にベストな構成です。タゴスタジオのヘッドホンは本当に良い音がします。

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 このアルバムの何が凄いかというと、とにかく実験的な音がふんだんに、そして贅沢に使っています。私は音楽人ではないので深くは解りませんが、この摩訶不思議とも言える音はシンセサイザーで作られているのでしょうか? それともいわゆる打ち込み音源なのでしょうか? どっちにせよ、こんな音はコンピューターサウンド全盛期の今の音楽シーンでもそうそう聴けない音だと思います。(それだけ、今の売れ線の曲の音は個性がないと感じます)右へと左へと流れるテクニカルなサウンドが聴いていて楽しいです。まるで水中に自分がいるかのように感じる不思議なサウンドは、心底聴き入ってしまい、このアルバムのコンセプトの世界に引き摺り込まれるかのようです。
そして優しいマドンナのヴォーカルにも癒され、そのヴォーカルがとても高音質なのです。もちろんバックサウンドも高音質なので、このアルバムは新しい実験的なサウンドを創りつつも、音質にもかなり拘って創られたものだと感じます。
 こんな凄い音質なので、チープな環境ではこのアルバムの良さを理解することはできないかもしれません。例えば、このアルバム発売当時に自分が聴いていた環境、カーステレオで運転しながら聴き流していてもこのアルバムの拘りの5割も知ることはできないでしょう。(お金を掛けたカーステレオならば可能かもしれませんが)。クラシック音楽等はある程度お金をかけたシステムじゃないと堪能できないというふうに言われていますが、ポップミュージック等はそこまでの拘りは要らないと思ってました。しかし、このアルバムをこうして聴き直すとその考えは変わりました。お金を掛ければ良いというものではないでしょうが、ある程度のレベルで聴くべきだと🥸
音楽アルバムを聴く上で、アーティストが、あるいはプロデューサーの狙いをある程度は聴き取れる環境をオーディオ趣味人としては整えておくべきだと、今回のこの「Lay of Light」を聴いて深く感じました。

 昔、若い頃とか聴いていた音楽を数十年経った今の自分が聴くと、当時では知り得なかった良さを知ることが出来ます。だから、尚更に音楽鑑賞という趣味は楽しんだと思います。
この企画は面白いので、またこのブログで語りたいと思います。

かしこ

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