「汝、星のごとく」の感想文

4. 趣味

 著者、凪良ゆうさんの『汝、星のごとく』を読み終えたので、
今回はこの本の感想を語りたいと思います。

主人公の名前が読めない

 しばらく、アーティストのことを書いた本を読むのが続いたので、今回は面白そうな小説が読みたくなりこの本を選びました。表紙に「本屋大賞受賞」「40万部突破」と記されているので、間違い無く面白い本だろうと思ってましたが、想像を超える面白さでした😶‍🌫️
この物語は男女のダブル主人公で交互の話が進んでいきます。何かのゲームみたいな展開です🎮
男の子は「青埜櫂」、そして女の子は「井上暁海」で二人とも名前の読み方がわかりませんでした🤣
青埜櫂は「アオノカイ」で、井上暁海は「イノウエアキミ」です。最初にふりがなが出てくるまで、暁海は「アケミ」って読んでました。

現代の小説

 久しぶりに古い本ではない、出版されて間もない(それでもこの本が出版されたのは2022年)を読んで感じたのは、文章も現代的で読みやすいというのもありますが、やはり現代を舞台にした小説はいいなと思いました。これが20年くらい前の本だと、例えば、スマートフォンでLINEという表現は当然出てこなくて、携帯電話でメールという表現になりますが、どうしてもここで時代背景の古さを感じてしまいますからね。もっとも、もっと昔の小説だとそれすら出てこず電話ですが笑。
それと、この本の物語では、宗教問題やLGBTQ、そしてSNS炎上などの時事問題が、結構リアルに表現されているので、尚更に読んでいて親近感が湧きました。この感覚は新しい本ならではですね😄

まるでアニメを観ているよう

 読み終えて思わず目頭が熱くなり。ウルウルしてしまいました。50代のおっさんでも泣けます🥺
なぜウルウルしたかはネタバレになるので書きませんが、とにかくウルウルします。そしてこの物語の最後の閉め方が素晴らしい‥‥知りたい人は読みましょう😜
変な感想かもしれませんが、この本のストーリー展開はとても綺麗で、そしてオシャレなんです。そう、それはまるでこの本の表紙みたいに。
大まかな内容は、二人の主人公のストーリーが独立して進んで行き、それぞれの人生が展開していくのですが、それがとても危うくて、そして、お互いにすれ違います。
初めのうちは櫂が我儘で暁海がかわいそうと思ってましたが、後半からは櫂の方がかわいそうだと感じるようになりました。読んでいくうちに何方かの肩を持つようになるのですが、それが極端にならず、読み進めていくと感情が逆転するバランス感覚は凄いと思いました😤
ただ、この辺は読者によるのかな〜
女性だったら最初から最後まで暁海派になる人が多いのかも🧐
また、この本の特徴としては情景の描写が綺麗なことです。夕暮れの空の夕星は本当に目に浮かぶかのようでした。そして個人的に面白かったのは、大抵の本は読んでいてリアル世界の情景が浮かぶのですが、この本で浮かんだ情景はアニメ絵の世界でした。今時の綺麗なタッチで描かれたアニメです。なので読み終えた後、なんかアニメ映画を見終わったような感覚になりました。この本、絶対アニメ化いけますよ‼️☺️

 まとめると、ネタバレは書かない主義なので細かく書きませんが、ダブル主人公ものとしてのハラハラドキドキの展開(決してアクションものじゃありませんよ笑)は、読んでいてとても楽しい体験でした。読者ターゲットは若い世代でしょうが、私みたいなおっさんでも十分に楽しめます。
さすが本屋大賞受賞の作品、賞味期限が切れる前に読んでおきましょう!

かしこ

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