『妖しいクレヨン箱』の感想文

4. 趣味

 阿刀田高さんの『妖しいクレヨン箱』を読み終えたので、今回はこれについて語りたいと思います。

大好きな作家、阿刀田高さんの小説を読む時はいつもワクワクします😃
昔は本屋さんで阿刀田高さんの本を探していて、まだ読んでない本を見つけると購入して読んでいたものですが、昨今はAmazon kindleで電子書籍を購入しています。セールがあるとまとめて買ったりしているのですが、すでに読んだかどうか曖昧な本も多々あります。すでに読破済みの本だと気づいても、所有していないとコレクションとして購入しています。それくらい阿刀田高の小説は好きですね。今回読んだ『妖しいクレヨン箱』はおそらく読んでないと思います。

 この本もショートショート集なのですが、私はてっきりこの本のタイトル『妖しいクレヨン箱』という話があるのかと思って読み続けていましたが有りませんでした。飽くまでこの本のタイトルということなんですね。でも、この本のタイトルとしてピッタリだと感じました。
この本は阿刀田高らしい、まるで小粋なバーでジャズを聴きながら、美味しいバーボンを味わっているような洒落た感じの話が多かったです。
一話目の「白い犬」なんて、実にほのぼのとした話で、読んだあと心が暖かくなりました。この味わいも阿刀田さんならではものだと思います。特に面白かった話は「ヨーグルト通信」と「凹んだ顔」です。両作品とも阿刀田さんらしいピリッとした話のオチが効いていて、思わず微笑んでしまいました。ただ、この本の話の全体的には少々つまらない話もあって、なんでこんな駄作を入れたのかなぁと思った話があったのも事実です。でも、一話一話は本当に短いので、つまらなかった話の次は「次な面白い話だろう」と期待して読み続けたので、これはこれで一つに纏まった作品として有りなのかなぁとも感じました。

ああ、また次の阿刀田高さんの小説が読みたい😆😆
と思っているので、阿刀田マジックにスッポリ嵌まってますね、はい。

かしこ

コメント

タイトルとURLをコピーしました