今年ここ迄の国内ニュースを読む限り一番のトピックスは、やはり「給付金サギ」ではないでしょうか。
2020年5月から、コロナの影響で売り上げが落ちた個人事業主や中小企業を支援する目的で「持続化給付金制度」が行われました。その支給額は424万件で総額約5兆5千億円を支給したそうです。
しかし今年になって、あちこちから給付金の不正受給が発覚しています。
不正受給の多さに驚愕
まずは、経済産業省のキャリア官僚による給付金詐欺事件に驚かされましたし怒り心頭です。経産省といえば霞ヶ関の中央官庁の中でも、産業・エネルギー政策を担うエリート官庁です。まさか、そんなエリートから受給不正者が出るなんて😵
持続化給付金、家賃支援給付金で約1550万円を騙し取りました。
そして、東京国税局の職員を含む7人で持続化給付金を約2億円騙し取った事件。こちらも国の税金を扱うお堅いイメージのある国税庁から給付金詐欺者が出ました😵💫
一体何を考えてるんだって感じですよね。
極め付けは、家族ぐるみで約10億円の不正受給に関わったという事件。セミナーなどを開催して計約1780件の不正申請に関わり、不正申請のうち、約960件で計約10億円の給付金が支払われたというから驚きです🤡
この様に、新型コロナウイルスの影響を考慮した持続化給付金制度等を、悪用し騙し取ったグループや個人が続々と摘発されています。
これらのニュースは、官僚の犯行だったり高額の不正受給額で目立ちますが、なんと、今年5月末までに全国の警察は3770人を摘発して、立件額は33億円近くに上るといからビックリです。
さらに、中小企業庁によると、いったん受給した給付金の自主返還を申し出た件数は5月26日時点で約2万2千件。このうち約1万5千件についてはすでに返還があり、その総額は約166億円に上っているそうです。
まじめな日本人気質は何処へ🆑
誤支給も見逃すな
続いて誤送金問題。
今年の4月に、山口県阿武町が新型コロナウイルス対策の給付金事業で、4630万円を一人に誤支給した事が発覚しました。最終的には、ほぼ全額返金されたそうですが、一時はその全額がオンラインカジノ等で使われ返金できないとなり、騒がれ大問題になりました。
そして、新型コロナの影響で生活が困窮し、住民税が非課税の世帯等を対象に1世帯10万円をを支給する「臨時特別給付金」制度があるのですが、こちらも全国のあちこちで誤支給が発覚してます。
私が住んでいる江戸川区でも6月に同様の誤支給があったようです。
本来なら支給対象外の85世帯に支給してしまい、850万円が誤って支給されたそうです。江戸川区としてはこれから訪問して返還を求めるそうですが、誤支給先が外国人の世帯のようなので一筋縄ではいかないでしょうね。
責任を持ちましょう
誰が悪いのか?
それは当然、悪知恵を働かして給付金を騙し取った本人であるし、誤支給に気付きながら使った本人です。この人達には全く同情の余地もありません。
しかし、これだけの件数、金額の給付金詐欺をいとも簡単にさらたり、間違えましたでは済まされない額を誤支給した国や自治体はどうなんでしょう? 単なる被害者でしょうか?
私はそうは思いません。
給付金等は国家予算から出てます。国家予算といっても要は国産で賄った政府の借金です。これは将来に「税金」という形で国が回収するかもしれません。なので、給付金=税金と考えられます。
この我々国民の血税を、易々と騙し取られたり、うっかりと関係ない人に渡しちゃってる国のシステムに責任が無いなんて絶対言えません。本来は絶対にあってはならないミスです。
たしかに、持続給付金に関しては迅速に対応するために、チェックが甘くなったであろうことは想像できます。しかし、だからといって数十万〜二百万円という大金を碌に確認もせず支給していいわけありません。しっかりと確認作業をすべきです。
誤支給した山口県阿武町の自治体は、いまだにフロッピーディスクを使っていたそうですが、時代に即してません。現代に沿ったシステムを改善すべきです。
わたしは、給付金関連の詐欺事件が次々と明るみになるにつれて、こんなに日本国のお金を扱うシステムは脆いのかと、怖くなります。
「税金」は湯水の如く湧いてくるわけでは無いのです。しっかりとした環境を構築してもらいたいものです。
かしこ
コメント