国民的人気のゲーム機、任天堂Switchの後継機であるSwitch2が6月5日に発売され、運良く発売日にゲットすることができたので、ファーストインプレッションを語ります。
オッサンも当選に小躍り
わたしはいい年したオッサンなのに今だにゲームが好きなのは、インベーダーブーム世代だからだろう。小学校3〜4年生くらいの時に、インベーダーゲームが大流行して、その後、いろんなメーカーからいろんなアーケードゲームが出ていた。駄菓子屋などに置かれていたアーケードゲームをよくプレイした記憶がある。昭和56年前後ではゲーム&ウオッチをはじめとした電子ゲームが流行り、よく家で遊んでいたものだ。その後に任天堂のファミコン等が発売され、テレビに映してゲームをプレイする、アーケードゲームに近い環境が容易に手に入る時代になった。それから現代までコンシューマゲーム機はどんどん高性能になり、かつての野暮ったさがなくなり、理想的なゲーム機へと進化してきたが、その反面、かつて栄華を極めたアーケードゲームはほとんど姿を消してしまった。今のゲームセンターは、UFOキャッチャーがメインである。同じ1回百円でもずいぶんと遊び方は変わったなと感じる。
Switch2の登場は、2年ほど前から待ち望んでいた。初代Switchは、携帯ゲーム機としては一つの完成形と言っていいほど気に入っていたが、その性能があまりよくないので、いわゆるAAAゲームといわれるものは発売されなかった。もし、Switchがもっと高性能になれば、どんなに素晴らしいゲーム機になるだろうと妄想していた。そして、先日発売されたSwitch2は、私のかなり理想に近い性能があるようなので、これは是が非でも購入したいと思った。しかし、案の定、あの大人気のSwitchの後継機なので、発売日に店頭に並び気軽に買えるようなことにはならず、すべて抽選販売となった。わたしは早速、任天堂公式サイトから抽選に申し込んだが、案の定落選した。もともとくじ運の悪いわたしが、低確率の抽選に当選するわけがないのだ。しかし、ヨドバシ.comの抽選は見事に当選した。どうせ落選だろうと諦めていたが、まさかの当選に小躍りして喜んだ。こんなオッサンでいいのだろうか(笑)。
食わず嫌いは損をする
購入したのは、『Nintendo Switch 2(日本語・国内専用) マリオカート ワールド セット』。マリオカートの最新作、「マリオカート ワールド」がバンドルされているタイプだ。わたしは今までマリオカートは購入したことがなかったが、任天堂ソフトを代表する大人気ゲームなので、これを機会にやってみようと思った。Switchでも、あまり任天堂のゲーム(マリオとか動物の森系)に興味がなかったので、まともにプレイしたことはない。
しかし、いざプレイしてみると、それはただの食わず嫌いであったことを思い知らされた。もともと、レースゲームなのでルールは単純、要は誰よりも早くゴールすればいいのだ。ただ、他のカーレースゲームとは違い、このゲームには色々なアイテムを駆使して相手の邪魔をしたり、自車をパワーアップする要素があり、それがとても面白い。まだよくわからないが、近道のルートもあるようだ。シングルプレイでレースをするぶんには、なんとか1位になれるが、オンライン対戦では1位どころか上位に食い込むことがなかなか難しい。オンラインは最大24人対戦ができるようだが、わたしは20レースくらいやったが、未だ最高順位は11位だ。正直、シングルプレイはそんなに夢中になってやり込むほどの魅力は感じなかったが、オンライン対戦は実に楽しい。そんなに長時間でなくても、空き時間に2、3回勝負するかというような気分にさせてくれる。なるほど、このマリオカートがバカ売れしている訳が実によく理解できた。なにごともヒット商品は触れてみるものである。
「大人」も楽しめるゲーム機へ

かなり角度を押さえて写真のように本体を寝かせらる。。
さて、Switch2本機の印象だが、これはとてもいい方向に進化してくれたと思う。まず、画面サイズが大きくなったところが良い。Switchの有機EL版も7インチになって画面が大きくなったが、今回はさらにサイズが広がり7.9インチになった。わずか0.9インチの差でも一回り大きく感じる。画面が大きいことは正義である。かといって、携帯ゲーム機としてあまり大きくしすぎるとコントローラー部を持ちにくくなるし、それに重くなってしまうので、このサイズ感はよく考えられていると思う。ちなみに、わたしはテレビに繋いでSwitchをプレイしない派なので、このSwitch2もテレビに繋ぐことはないかもしれない。私の中でSwitchは携帯ゲーム機なのだ。ゲームの世界への没入感は、テレビの大画面でプレイするよりも、携帯ゲーム機の方が味わえると思う。この感覚には賛同者が多いと思う。テレビの大画面でゲームをするのが好きなら、PS5かXBOXを選んでいただろう。
好感を持ったポイントは、ジョイコン(コントローラー)である。前機種Switchでは、色がネオンカラーや白であり、持った感覚ももろにプラスチックで、なんだか安っぽくチープな感じがした。しかし、このSwitch2では色が艶消しブラックであり、持った感覚も端部分が少し薄くなっている流星形になっているせいか持ちやすい。Switchは言ってみれば「おもちゃ」っぽい感じがして、そこが嫌いだったのだが、今作はやや「大人」っぽい感じに仕上げてきたなと感じる。この感覚になったことで、わたしのようなオッサンもなんだか安心してゲームをプレイできそうである。そして、本体背面のキックスタンドも改良されていて安定性が増しているように感じた。また、かなり本体を深く倒せるようになっているので、ゲームによってはやり易くなっていると思う。
ちょっと残念なところ

うーん残念。
ちょっと残念に感じたところもある。やはりジョイコン関連なのだが、左の矢印ボタンと右のABXYボタンの押し心地が前機種とほとんど変わらず、ややチープだ。もう少しカチッとした押し心地の方が、高級感があってよかったと思う。「+」と「ー」ボタンも相変わらず押しにくい、ここは初代を引き継ぐ必要はなかったのでないか。そして一番残念なのが、ZRとZLがアナログボタンではないところだ。昨今のUMPCと呼ばれるゲーミングミニPCは、ZRとZLに該当するボタンがアナログボタンなので、当然Switch2もそうなるだろうと予測していたが、期待は裏切られて従来のデジタルボタンだった。たとえば、カーレースゲームなどでアクセルを踏み切らないパーシャルな状態でカーブを曲がる技があるが、アナログボタンであればそのコントロールができるのに、デジタルボタンでは基本的にONとOFFしかないので、パーシャル操作ができない。Switch2は高性能になったのだから、これまで発売されなかったAAAのレースゲームが登場する可能性が高く、そう考えると余計に残念だ。でもここは、ボタンの耐久性など諸々の事情を考慮しての決断なのだろう。しょうがないところか。
覇権ゲーム機になり得る。
肝心のゲームプレイのレビューは、もっと色んなゲームのプレイを重ねないと書けないが、数日間使用してのファーストインプレッションとしては、間違いなく素晴らしいゲーム機だと思う。初代Switchの良いところをしっかりと継承し、正統に進化したのだから間違いなく世間に受け入れられ、このSwitch2も大ヒットするだろう。個人的には、ジョイコンのマウス機能も面白いとは思うが、余計なギミックを付け加えなかったのは英断だと思う。このSwitch2はあくまでも初代Switchの「2」なのだから、正統に進化した本機は誰もが欲しくなるだろう。まだ発売したばかりなので専用ゲームは少ないが、これからたくさんの様々なゲームが、どんどん発表されてきそうな期待感を十分に感じる。その中には、今までのSwitchでは考えられなかったAAAゲームもたくさん出てくると思う。そうなれば、このSwitch2にはかつてあった弱点がなくなることになり、言ってみれば無敵に近いゲーム機になり得る。であれば「すべてのゲームが発売される」覇権ゲーム機になるかもしれない。できれば、一つの機種であらゆるゲームを楽しみたいという願望は、ゲームファンにあると思うので、ぜひともそうなってほしい。もちろん、PSやXBOXにも頑張ってもらいたいですけど。
かしこ
コメント